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生理とお肌の関係とは?

生理前から生理中は生理痛・腰痛・眠気・だるさなど、様々な不調が起こりやすくなります。この不調の原因には女性ホルモンが関係しています。そして、不調はお肌も例外ではありません。生理前や生理中に肌荒れが気になった経験はありませんか?ホルモンバランスが大きく変化する生理中は特に肌トラブルを引き起こしやすい時期でもあるのです。今回は女性ホルモンと生理の関係、そしてお肌にどのような影響があるのかをお伝えいたします。

生理と女性ホルモン

女性のカラダは約1ヵ月に1回、卵巣から卵子を排出します。これを排卵と言います。排卵に合わせて子宮内膜を厚くし、受け入れ態勢を整えて受精卵を待ちます。卵子が受精しなかった場合は、準備した子宮内膜がいらなくなり、はがれて体外に排出されます。これが生理です。この排卵と生理のサイクルに大きな影響を及ぼしているのがエストロゲンとプロエストロゲンといわれる、2種類の女性ホルモンです。エストロゲンは脳下垂体からの卵胞刺激ホルモンにより卵巣から分泌されます。卵胞を育てて、子宮内膜を厚くすることで受精卵の着床がしやすいように「妊娠の準備をするホルモン」です。また、女性らしさやきれいにしてくれるホルモンともいわれています。エストロゲンには、お肌の調子を整えて肌荒れを防ぐ効果があります。対してプロゲステロンは脳下垂体からの黄体形成ホルモンから分泌されます。エストロゲンの作用により厚くなった子宮内膜をさらに妊娠しやすい状態にしたり、妊娠状態を維持するために必要な水分や栄養素をため込む作用がある「妊娠を助けるホルモン」です。プロゲステロンが増えると、皮脂の分泌が増えたり体がむくんだりと様々な不調を引き起こします。女性はこの二つの影響を受けながら、一定のリズムで排卵と月経を繰り返しています。

一般的には約28日前後で、卵胞期→排卵→黄体→月経期と4つの周期を繰り返します。

①卵胞期

月経が終わり、排卵に向けて卵巣内で卵胞が育つ時期です。卵胞期から排卵までの間に妊娠の準備をするホルモンの「エストロゲン」が大量分泌されます。この時期は、お肌の調子を整えて肌荒れを防ぐ効果があるエストロゲンによりお肌の調子も上がり、心も体も活発化となり絶好調な時期です。生理周期の中で、最もお肌の調子が良いと感じられる時です。

②排卵

生理開始から約14日経つと、卵巣内で育った成熟した卵胞が卵子から排出されます。排卵を終えると黄体期に向かうため、エストロゲンが減り、プロゲステロンが増え始めます。ホルモンバランスが急激に変化しやすい時期になります。肌表面の皮脂分泌が増えたと感じ始めるなど、お肌の状態が不安定になりがちです。

③黄体期

いわゆる生理前です。黄体期は妊娠に備え、水分や栄養分を溜めこもうとするため、むくみを感じやすい時期でもあり妊娠を助けるホルモンの「プロゲステロン」の作用により皮脂の分泌が増えます。その結果、テカリ・ニキビ・肌荒れが起きやすくほてりを感じたりします。また、血行が悪くなり、くすみやくまが目立ちやすくなることもあります。黄体期後半になるとエストロゲンとプロゲステロン、両方の分泌が急激に低下していき、その影響で、むくみ・頭痛・腹痛・イライラ・眠気・集中力の低下などの月経前症候群(PMS)が引き起こされる場合があります。

④月経期

月経期はエストロゲン・プロゲステロン共に分泌量が下がるため、お肌はくすみやすくなったり、敏感になり乾燥が気になったりします。また、ホルモンバランスの変化によって気分が落ち込みやすく、腹痛や腰痛などの不快な生理症状のため憂鬱になる方も多いです。

生理前~生理中に多い肌トラブル

①ニキビ・吹き出物

生理前にプロゲステロンが優位になり、皮脂の分泌が増えます。皮脂の分泌が増えると、お肌のテカリが気になったり、毛穴がつまってしまうことでニキビにつながりやすくなってしまいます。また、生理痛やダルさなど体も不調になることによってストレスが溜まりやすく、精神的にもよりニキビを悪化させやすい状態になっています。

②乾燥

お肌の水分量、コラーゲンやヒアルロン酸の生成を増やす働きがあるエストロゲンは、お肌の若さを保つホルモンともいわれています。生理前の黄体期頃からエストロゲンが少なくなってしまうことでお肌の水分量も減少して乾燥しやすい状態になってしまいます。

③バリア機能の低下

生理中はエストロゲン・プロゲステロン共に分泌量が減少します。そのためお肌のバリア機能が低下し不安定な状態が続きます。この時期はいつもよりお肌に刺激を与えないよう心がけましょう。

④むくみ

黄体期に水分をため込む働きのあるプロゲステロンが増えることにより、むくみがおこります。

⑤くすみ

生理中は経血と一緒に鉄分が失われてしまうため、どうしても貧血気味になってしまいます。ヘモグロビンは、別名「血色素」とも呼ばれ、血液が赤いのはヘモグロビンが赤いからです。顔色は、血液の色を反映しているので、鮮やかな赤色の血液が流れていると明るい顔色になります。しかし、鉄分不足になるとヘモグロビンが少なくなるため、色素が減って赤みが少なくなり、顔色が悪く見えるようになります。また、皮膚の薄い目の下には、クマも現れやすくなります。これがくすみの原因です。

生理周期に合わせたスキンケア

①卵胞期

生理周期の中で、最もお肌の調子が良いと感じられる時で、化粧ノリも最高の時期です。お肌に少し刺激のある角質ケアやピーリングもこの時ならOKです。新しいスキンケアを試すのもこの時期がおすすめです。お肌が健やかな状態なら、化粧品の効果もしっかり感じられるはずです。

②排卵

エストロゲンが減り、プロゲステロンが増え始めるのでホルモンバランスが急激に変化しやすい時期になります。お肌の状態が不安定になりがちな時期ですので、新しいこと・刺激があることは避け、基本的なスキンケアを心がけましょう。

③黄体期

乾燥を感じながらも皮脂分泌が盛んな時期です。皮脂が気になるからと皮脂ケアを頑張ると必要な皮脂まで取ってしまい、乾燥が進んでしまう場合もあります。大切なのは、お肌を清潔に保ち、保湿をしっかりすることです。ニキビができてしまったときは触らず安静にしましょう。PMSを抱えてる人はいつもより休息や睡眠をしっかりとるようにしましょう。自分のペースでゆっくり過ごしましょう。

④月経期

月経期はエストロゲン・プロゲステロン共に分泌量が下がるため、お肌は乾燥しやすくなる状態です。なるべく低刺激なスキンケアを心がけましょう。お肌に負担がかかる角質ケアやピーリングは控えてください。生理中は経血と一緒に鉄分が失われてしまい、貧血になりやすいため食事で普段より鉄分を摂ることを意識しましょう。生理中はホルモンバランスの変化によって気分が落ち込みやすく、生理痛などの不快症状があります。生理痛がひどいときは無理をせず、ゆっくり休息をとりましょう。生理痛がない方でも体には負担がかかっています。いつもより体をやすませてあげましょう。

まとめ

生理周期と肌トラブルについてお伝えいたしました。生理による肌トラブルは避けられませんが、生理は女性にとって大切なことです。ご自身の生理周期に合ったお肌のリズムを知り、そのリズムに合ったスキンケアをしてあげれば肌トラブルは回避できます。今一度、ご自身のお肌を見直して、向き合ってみましょう。生理とうまく付き合って、美肌を目指しましょう。

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