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コラム

肌の豆知識

角質肥厚の原因

・お肌がごわごわする

・顔がくすむ

・化粧品のノリが悪い

・化粧水の浸透が良くない

なんて方は、ターンオーバーで剥がれていくはずの角質が何らかの原因でお肌に残ってしまい、それが蓄積して「角質肥厚」という状態になっているかもしれません。

「角質肥厚」になると、顔がくすんだり、ごわごわしたり様々な不調をきたしてしまいます。

角質肥厚とは

皮膚の構造は外側の表皮と、その内側にある真皮からできています。外側である表皮はさらに「角質層」「顆粒層」「有棘層」「基底層」の4層で構成されています。

表皮の下にある真皮と結合している基底層で生み出された細胞が、形を変えながら有棘層→顆粒層へ移動し最終的に角質層にたどり着きます。

角質層では、いわゆる死んだ細胞がパイの表面のように10〜20層にも連なってお肌の表面に溜まっています。これが角質と呼ばれています。この角質はお肌の新陳代謝によって自然に剥がれ落ちます。

これがお肌のターンオーバーです。

お肌はターンオーバーによって一定の間隔で自然にはがれていく角質が、何らかの原因によってはがれずに残ることで積み重なって厚みを増してしまうことがあります。

不要な角質が何層にも蓄積すると「角質肥厚」という状態になりお肌がごわついたり、くすんで見えたりするだけでなく、ニキビ・湿疹・お肌の赤み・かゆみ・乾燥の原因にもなってしまいます。

「足のかかと」を想像してみてください。

足のかかとはまさしく角質肥厚で、角質が分厚くザラっとしています。乾燥によってひび割れているかかともあるでしょう。

この足のかかとの厚くなった角質が「お肌のゴワつき=角質肥厚」なのです。

角質が分厚くなるということは美容液の浸透にも影響が出てしまうでしょう。

角質肥厚になる原因

原因① ターンオーバーの乱れ

角質肥厚の原因で一番多いのが、ターンオーバーの乱れです。お肌がターンオーバーで生まれ変わるのは約1ヶ月(28日)のサイクルと言われています。

何らかの原因でターンオーバーが乱れると、本来排出されるはずの角質がお肌に残り蓄積することで角質肥厚の原因になります。

ターンオーバーの周期が乱れて長くなるほど、古い角質は剥がれにくくなり厚くなるので早めの対策が必要となります。

このターンオーバーが乱れる原因はいくつかあります。

「冷え」もそのうちの一つです。体が冷えると血行不良を起こし、お肌の細胞に栄養が行き渡らないことにより、ターンオーバーの乱れにつながります。

冷えと言っても冬の寒さだけでなく、夏の冷房によって体が冷えてしまうことも「冷え」と同じです。体を冷やしすぎないようにしましょう。

また、睡眠不足・運動不足・食生活の乱れなどによる「生活習慣の乱れ」もターンオーバーが乱れる原因になります。

睡眠中に分泌される成長ホルモンの働きはいろいろありますが、ターンオーバー促進作用もあるので、睡眠をしっかりとらないと成長ホルモンが分泌されずにターンオーバーが乱れてしまう原因にもなります。

また、運動不足により筋肉量が低下すると、血液の流れが停滞することでお肌への栄養も届かなくなり、新しい細胞を作ることができなくなります。これがターンオーバーが乱れる原因になります。

栄養不足も同様です。

過度なダイエットや乱れた食事は栄養が偏りがちになります。栄養が偏ってしまうことでお肌を作るために必要なたんぱく質やビタミンが不足してしまうと、ターンオーバーも乱れてしまいます。

こういった様々な原因でターンオーバーが乱れ、角質肥厚につながります。

原因② 紫外線

紫外線による刺激も、角質肥厚の原因となります。

紫外線がお肌にあたると、お肌を守ろうと紫外線ダメージを与えないように角質を厚くするのです。また、紫外線を過度に浴びると、皮膚のバリア機能の低下を招きお肌の水分を保持できなくなります。

その結果、お肌の乾燥が引き起こされます。

お肌が乾燥すると、カサつき、硬くなり、次第にはがれ落ちない角質が重なることで厚くなっていきます。もはや角質肥厚の状態です。

こういった影響で紫外線が角質肥厚の原因とも言われています。

原因③ 間違ったスキンケアによる摩擦

洗顔や肌ケアのときにお肌をゴシゴシとこすって摩擦を与えてしまうと、お肌に防衛反応が働いて角質が厚くなってしまいます。この厚くなった角質が角質肥厚につながります。

間違ったスキンケアは角質肥厚の他にも様々な肌トラブルの元となります。

正しいスキンケアを心がけましょう。

角質肥厚にならないための対策

生活習慣を整える

生活習慣を整えることはターンオーバーを整えることにつながります。

まず、質の良い睡眠を心がけましょう。

睡眠中に分泌される成長ホルモンは、ターンオーバーを促してくれます。成長ホルモンは質の高い睡眠を取ることでより分泌されるため、質の良い睡眠をとることが大切になります。

質の良い睡眠をとるためには、心地いい寝具や睡眠環境を整えリラックスして入眠することが大切です。寝る直前の運動や食事は避け、安眠効果の高い飲み物を摂ることをおすすめします。

また、寝る前は部屋の電気を落とし、人工的な光を避けることが質の良い睡眠につながります。

睡眠の他にも、栄養バランスのいい食事を心がけましょう。

栄養が偏るとターンオーバーが乱れます。ターンオーバーの周期を整えやすい食材をメニューに取り入れると、粘膜や皮膚を健康に保つことができ、美しいお肌作りに良い効果を得られるでしょう。

ターンオーバーを整えるためにタンパク質・ビタミンB群・ビタミンE・カリウム・カルシウムを積極的に摂りましょう。

また、適度な運動も行いましょう。

運動不足は血流が滞り、やがてターンオーバーの乱れに繋がります。一日10分程度の軽い運動をすることでも簡単に血流を良くすることができます。

まずは軽いウォーキング程度から身体を動かす習慣をつけましょう。適度な運動をすればストレス発散にもなり、細胞が活発化します。

紫外線対策を徹底する

紫外線は天候や季節に関係なく1年中降り注いでいます。目に見えないダメージをお肌に与えてしまうので、夏だけではなく一年中、紫外線対策を行いましょう。

日焼け止めクリームは忘れてはなりません。さらに紫外線防止効果のあるメイクアイテムを使ったり、日傘や帽子を使うよう意識してください。目からも紫外線は吸収してしまいますので、UVカットサングラスもおすすめです。

やむを得ず日焼けをしてしまった場合は、普段のケアにプラスした保湿ケアなどを行ってお肌のダメージを和らげましょう。

正しいスキンケアを心がける

お肌をこするスキンケアは絶対にやめましょう。

1. 洗顔料をよく泡立てて優しく洗う

2. 洗顔料を洗い流した後のタオルドライも清潔なタオルでゴシゴシこすらないよう優しく行う

3. 化粧水を塗布する時はこすったり叩いたりせず、お肌に負担がかからないように手のひらでじんわり押し込むようにやさしくお手入れする。

タオルを選ぶ際にもなるべくお肌に負担の少ない柔らかなコットン素材などのものを選ぶのもおすすめです。

また、乾燥対策も大切です。肌が乾燥すると、古い角質層がたまり、お肌のキメが乱れやすくなるため、保湿は肌の健康維持に必要不可欠です。

・化粧水をたっぷりつける

・乳液やクリームで蓋をする

などの基本的なスキンケアは絶対に怠らないでください。

まとめ

角質肥厚はターンオーバーの乱れや紫外線ダメージや食生活の乱れなどによって引き起こされます。その他にも小さなトラブル(乾燥、冷え、血行不良など)も角質肥厚を悪化させる原因となります。

きれいなお肌を作り出すためにも、ご紹介した対策を行ってみてくださいね。

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