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スキンケア

美肌を守る“飲み方”のコツ〜お酒好きのための肌対策〜

日々のストレスや仕事に追われながら、飲み会やお友達との集まりでお酒を楽しむ方も多いと思います。

しかし、その代償としてお肌に影響を与えることもあるのはご存じでしょうか?

そこで今回は、「アルコールがお肌に与える影響」についてお伝えします。

乾燥・くすみ・糖化…お酒がお肌に与える4つの影響

お酒を飲むと、体内ではデヒドロゲナーゼと呼ばれる酵素によってアルコールが分解されますが、この過程で、からだが脱水状態になることがあります。脱水はお肌の乾燥の原因となり、結果的に小じわ・肌荒れを引き起こす可能性があります。

さらに、アルコールは血中のヒスタミン濃度を上昇させることがあります。ヒスタミンとは、アレルギーに似た症状を引き起こす化学物質の一つで、敏感肌の方は特に注意が必要です。

ほかにも、アルコールはさまざまな肌トラブルを引き起こす可能性があります。

影響①:脱水症状

お酒を飲むと、からだは脱水状態になります。アルコールには利尿作用があり、尿の回数が増えることで体内の水分が失われてしまうのです。

この脱水はお肌にも影響を及ぼし、乾燥・肌荒れの原因となり、特に冬場は乾燥しやすい季節のため、注意が必要です。飲酒後は、意識的に水分補給を行いましょう。

影響②:血行不良

飲酒は血行不良を引き起こすことがあります。

お酒は血管を一時的に拡張させますが、その後収縮してしまうため、結果的に血行が悪くなります。血行が悪くなると、お肌に十分な栄養が届かなくなり、お肌のトーンがくすんだり、お肌のハリが失われたりすることもあります。

影響③:ホルモンバランスの乱れ

アルコールはホルモンバランスにも影響を与え、特に女性ホルモンのエストロゲンは、ストレスや飲酒によって変わりやすくなります。

このバランスの乱れが肌荒れの原因となることも多く、生理前などホルモンが不安定な時期に飲酒をすると、ニキビ・吹き出物が増えることがありますので注意が必要です。

影響④:お肌の糖化

ビールや甘いカクテルなどのお酒には糖質が沢山含まれています。飲みやすいからと言って、どんどん飲んでしまうと糖質を多く摂りすぎてしまい、皮脂が過剰に分泌され、毛穴詰まり・炎症が起こりやすくなり、ニキビなどの肌荒れの原因になってしまいます。

また、お酒を飲みすぎるとアセトアルデヒドの分解が間に合わず、体内に留まってタンパク質と結びつくことで、お肌の糖化が発生します。

糖化とは体内の余分な糖とタンパク質が結合することを指し、からだのコゲとも言われ、たるみ・シワの原因になります。

そして、お肌の黄ばみ・黄くすみが強くなり、血色が悪くくすんだ状態になってしまい、シミ・くすみにつながります。

お酒の種類で変わる!お肌への影響と美肌を守る選び方

赤ワインやビールなど、お酒の種類によってもお肌への影響は異なります。特に甘いカクテルや甘味の強いアルコールは糖分が多く含まれているため、肌荒れの原因につながります。

ウォッカやジンなどの透明な蒸留酒は、不純物を取り除くために厳格な蒸留プロセスを経ており、添加物も少ないのが特徴です。

一方で、カクテルには砂糖や添加物、着色料が多く含まれており、特に過剰摂取するとニキビの原因になったり、お肌の調子に悪影響を及ぼすことがあります。

以下のお酒はお肌への影響が少ない、もしくは美肌効果があると言われています。

【蒸留酒】

蒸留酒はビールなどと比べて糖質が控え目ですので、糖分の過剰摂取になる可能性は低いと言えます。

・ウィスキー

・焼酎

・テキーラ

・泡盛

などが蒸留酒に含まれます。しかし、いずれもアルコール度数の強いお酒なので、飲みすぎには注意しましょう

【日本酒】

日本酒は糖分の多いお酒ではありますが、お肌に良い効果があります。

お肌に良いとされているのは、日本酒に含まれている「麹」です。麹に含まれる「コウジ酸」には、シミ・くすみの原因であるメラニンの生成を予防する効果があると言われていますので、たしなむ程度であれば、日本酒はお肌に良いと言えるでしょう。

【マッコリ】

マッコリには、乳酸菌と食物繊維が含まれているため、美肌効果があるとされています。便秘やニキビの解消効果に期待できるので、ニキビ肌でも問題なく飲めるお酒と言えます。

ただし、人口甘味料が含まれるマッコリも多いので、ラベルに書かれている成分をよく見るようにしましょう。

【赤ワイン】

赤ワインには、ポリフェノールが豊富に含まれています。ポリフェノールには抗酸化作用があるため、アンチエイジング効果に期待できます。

白ワインにもポリフェノールは含まれていますが、含有量は赤ワインに劣ります。

これらのお酒はお肌に影響が少なかったり・美肌効果はありますが飲みすぎは厳禁です。お酒の飲み過ぎは、アルコールの分解により発生する活性酸素によって、お肌の老化の原因になります。

一日の摂取量を抑えたり、休肝日を設けたりしてお酒とうまく付き合いましょう。

飲酒による肌ダメージを防ぐための対策とケア方法

お酒がお肌に悪いと分かっていても、完全にやめるのはなかなか難しいもの。

楽しい時間やストレス解消として、お酒を楽しむことも大切です。しかし、飲み方やその後のケアを少し工夫するだけで、お肌へのダメージをぐっと抑えることができます。

ここでは、飲酒による肌トラブルを防ぐために意識したい習慣や、おすすめのスキンケア対策をご紹介します。

水分補給をこまめにする

お酒を飲んでいるときはからだの水分が少なくなるため、お酒と一緒に水をこまめに飲みましょう。体内に水分を補給できるだけでなく、体内のアルコール濃度が低下し、実質的にアルコール度数を下げることができるので飲酒量を抑えることにもつながります。

また、飲酒後にも意識的に水分を摂ることが大切です。

スポーツドリンクやビタミンウォーターなど、水分だけでなく電解質も補給できるものを選ぶと良いでしょう。ハーブティーやルイボスティーもおすすめです。これらはからだをリフレッシュさせつつ、抗酸化作用も期待できます。

お酒の種類に気を付ける

甘いカクテルやビールは糖質が多く含まれています。糖質がない蒸留酒やお肌に良いと言われる日本酒・マッコリなどのお酒を選ぶように意識すると良いでしょう。

しかし、これらのお酒でも飲みすぎは注意し、お酒と一緒に水分も補給したりして摂取量を抑える工夫をしましょう。また、最近では、糖質オフのお酒もたくさん出ていますので、お酒のラベルを見て丁寧に選びましょう。

飲みすぎないようにする

お酒を飲んで、肌荒れを起こすのは簡単にいうと飲み過ぎが原因です。つまり、適量を守って飲み過ぎないことが大切になります。

適切な飲酒量(1日当たりの純アルコール量)

・男性が40g以下

・女性が20g以下

純アルコール量が20g含まれるお酒の目安

・ビール500ml缶1本

・ワインならグラス2杯

・日本酒は約1合程度

おつまみに気を付ける

おつまみにも気を遣ってみてください。ビタミンC・ビタミンE・亜鉛を含む食材を意識して摂取することで、お肌の回復を助けてくれます。

また、アルコールの分解をサポートするビタミンB1・タンパク質・亜鉛を含む食べ物を取り入れるのがおすすめです。

○ビタミンB1を含むナッツ類

○タンパク質を含むサーモン・アボカド・豆腐・枝豆

○亜鉛を含む牡蠣・胡麻和え・ほうれん草

が特におすすめです。

飲酒後のスキンケアを丁寧にする

乾燥したお肌には保湿が必要です。お酒を飲んだ後は、普段よりも念入りにスキンケアを行いましょう。

化粧水や乳液だけでなく、クリームやオイルを使って、お肌の水分をしっかりと閉じ込めることが重要です。

まとめ

お酒は、ストレス解消や楽しい時間を過ごすためのツールとして、多くの人にとって欠かせない存在です。しかし、その一方で、飲み方や種類を誤ると、お肌にとっては大きなダメージとなってしまうこともあります。

アルコールによって起こる脱水症状・血行不良・ホルモンバランスの乱れ・糖化などは、乾燥・くすみ・シワ・たるみといった肌トラブルの原因になります。

特に、糖分を多く含む甘いお酒やカクテルには要注意です。ただし、すべてのお酒が悪者というわけではありません。

赤ワイン・マッコリ・日本酒など、適量を守れば美肌効果が期待できるものもあります。さらに、蒸留酒は糖質が少なく、お肌への負担も比較的軽い選択肢です。

大切なのは、お酒と上手に付き合うこと。

・飲む量

・タイミング

・種類

に気を配り、しっかりと水分補給・スキンケア・栄養補給を意識することで、お肌への悪影響を最小限に抑えることができます。

「飲んだ次の日も、お肌の調子がいい」

と思えるような、自分に合ったお酒との付き合い方を、今日から少しずつ始めてみましょう。

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