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スキンケア

梅雨時期のお肌への影響と対策

湿気が多く、ジメジメとした梅雨。ただでさえ不快な気分になりがちなのに、お肌もベタついてしまったり、汗をかくことも増えて過ごしにくさを感じることも多いでしょう。それもそのはず、梅雨時期は肌トラブルが増える時期なのです。今回は梅雨時期のお肌への影響と対策方法をご紹介しますので、少しでも気分よく過ごせるように努めましょう!!

梅雨時期に増える肌トラブル3つの原因

▷①皮脂の増加

私たちの皮膚は、皮脂腺で作られた皮脂がお肌を乾燥から守っています。皮脂は美肌を目指す上でとても大切ですが、毛穴が詰まってニキビになったり、脂漏性皮膚炎などの原因にもなります。この皮脂分泌は、年中同じ量が分泌されているわけではなく、1年の中でも夏は最も皮脂分泌の多い季節になります。分泌が最も少ない冬と比較すると、約1.4倍〜2倍の皮脂分泌があることがわかっています。

湿度や気温が高くなる梅雨時期は、皮脂分泌が増える時期です。皮脂が増えると、過剰皮脂により毛穴がつまってしまうことでニキビが増えたり、皮脂をそのままにしてしまうと酸化しては汗疹などの肌荒れにつながります。また、皮脂と水分のバランスが崩れて見た目はうるおっているのに実は乾燥してしまっているインナードライ肌になってしまうこともあります。湿度や気温の上昇は汗の分泌量も増加し、お肌のベタつきや化粧崩れなどの悩みが発生しやすくなります。そして汗によりベタつくお肌は汚れも付着しやすく、雑菌が繁殖しやすい環境となり、ニキビができやすいだけでなく、お肌の赤みやかゆみなどの肌トラブルが起きやすくなります。皮脂が増えるということで、保湿ケアを怠ってしまうようになるのも肌トラブルの原因になります。

▷②エアコンによる空気の乾燥

湿気が多くなり過ごしにくさを感じるとエアコンを利用する機会が増えます。湿気の多い梅雨時期ですので、お肌の乾燥とは無縁と感じますが、実はエアコンや除湿機などによって乾燥肌が加速してしまうことがあります。冷房の効いた室内の湿度は、1時間で約40%まで下がるといわれています。実はこれは、真冬の湿度とほぼ同じで乾燥している環境なのです。そして、乾燥した環境にいるだけでなく、エアコンにより快適な温度の中で過ごしていると汗をかきません。私たちのお肌は、皮脂や汗を分泌して乾燥からお肌を守ろうとする力を持っています。エアコンにより快適な温度の中で過ごしていると汗をかくこともなく、肌本来の防御機能が働かなくなってしまいます。汗や皮脂分泌の働きが低下すると、バリア機能が低下する原因になり、お肌の乾燥など様々な肌荒れにつながります。そして、お肌のもっとも外側にある表皮の角層の水分量が足りない状態が続くと、お肌は新しい角層細胞をどんどん作り出そうとターンオーバーを早めます。すると、バリア機能や保湿機能が十分ではない未熟な細胞が増えてしまい、お肌がますます乾燥して乾燥肌につながってしまいます。

▷③紫外線対策

春ごろから増えてくる紫外線に気を付けている方は多いとは思いますが、梅雨時期の天気は雨や曇りが多いため、紫外線対策に気を抜きやすいシーズンだと思います。でも実は6月の紫外線の強さは、晴れが続く5月と変わりません。太陽が出てないからといって日焼け止めを塗らずに、日傘を忘れたり帽子やサングラスもなしで外出してしまうと、気が付かない間に紫外線によるダメージを受けてしまいます。

紫外線によるダメージで最も多いのがシミです。紫外線にあたるとどうなるのか?まずシミの原因であると言われています皮膚の構造は外側の表皮と、その内側にある真皮からできています。そのうち、シミに深く関わっているのが表皮になります。表皮は「ケラチノサイト(表皮細胞)」と表皮の一番下の基底層にある「メラノサイト(色素細胞)」などから構成され、その皮膚が紫外線を浴びるとチロシナーゼという酵素が活発になってメラノサイト内でメラニンという色素が生成されます。それがケラチノサイトに受け渡されることで紫外線から細胞核を守っています。またメラニンは、新しい皮膚が生まれて古い皮膚がはがれ落ちる新陳代謝により、古い皮膚とともに剥がれ落ちます。正常な状態ですと、メラニンは新陳代謝によって古い肌細胞と共に排出されるので問題ありません。しかし、紫外線を浴びすぎるとメラニン色素が過剰に分泌され、新陳代謝でも排出しきれずに残ってしまったメラニンが色素沈着してしまいます。

また、紫外線は乾燥肌にもつながってしまいます。皮膚は大きく分けて、外側から表皮、真皮、皮下組織で構成されています。表皮はさらに4層に分かれており、もっとも外側が「角質層」です。乾燥と密接な関係にあるのが、表皮の一番外側にあるこの角質層です。その角質層には「バリア機能」という役目があり、角質細胞が重なっていて外部刺激や異物(アレルギーの原因物質や細菌・ウイルス)の侵入を防ぎお肌を守っています。侵入を防ぐのだけでなく体内の水分が皮膚から失われるのを防ぐ役割もしています。バリア機能は私たちの皮膚の健康を守るための大切な働きです。しかし、逆にバリア機能が低下してしまったときは、お肌の乾燥につながります。太陽光に含まれる紫外線は、お肌から水分を奪うだけでなくお肌の奥まで浸透して皮膚の若い細胞を傷つけます。傷ついた細胞があると、細胞の並びが不均一になりお肌がゴワゴワして、キメが整わなくなってしまいます。バリア機能を担っている角質層の細胞も不均一になって、皮膚のバリア機能が低下してしまいます。つまり多量の紫外線を浴びると、お肌のバリア機能が低下してしまい乾燥肌につながってしまうのです。

できる対策

丁寧なスキンケア

梅雨時期は皮脂や汗が多いので、まず入念な洗顔を心がけお肌を清潔に保つことが大切です。梅雨の時期は、お肌のベタつきやテカリが気になり、保湿ケアをおろそかにしてしまいがちです。しかし、エアコンなどによりお肌は乾燥しがちな状態ですので基礎化粧品を使って丁寧に保湿ケアを行いましょう。

紫外線対策

雨や曇りの多い梅雨時期ですが、紫外線対策は必須です。外出前に日焼け止めを塗って帽子や日傘などのアイテムを忘れないようにしましょう。日焼け止めは時間がたつと汗などにより落ちてしまうため、塗り直しが必要です。日焼け止めの効果を持続させるにはこまめに塗り直すことが大切なのです。また、室内でも紫外線は届きますので室内にいるときでも気を抜かず紫外線ケアを行いましょう。

水分補給

湿度や温度が高くなるにつれて水分も欲しくなると思いますが、冷たい飲み物はなるべく控えましょう。冷えた飲み物を飲むことで内臓が冷えて代謝が下がり、体内に老廃物が溜まりニキビや吹き出物ができやすくなります。また胃腸の働きが低下することで栄養・消化・吸収がされにくくなり、身体が冷えることによりお肌のターンオーバーが乱れるためシミ・しわ・くすみの原因となります。湿度・気温上昇により冷たい飲み物が欲しくなる時期ですが、できれば常温の飲み物を飲むようにしましょう。

まとめ

梅雨時期は、まさにお肌にとってさまざまな悪条件が重なる時期です。これは湿度や気温が高くなることから起こる皮脂分泌量の増加や、エアコンなどによる乾燥、紫外線の増加が主な原因です。普段よりも丁寧なスキンケアや紫外線対策が必要です。また、汗をかいたら清潔なタオルでこまめに拭く、水分補給を忘れないなど、基本的なことにも注目しながら、肌トラブルを回避していきましょう。

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