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繰り返す大人ニキビ…その原因と今日からできる正しい対策とは?

思春期にできるイメージのニキビですが、大人になってもニキビに悩まされるという話をよく聞きます。大人ニキビと思春期ニキビとはメカニズムは同じなのですが、発生する原因に違いがあります。

そこで今回は「ニキビができるメカニズム・原因・対策」についてお伝えします。

同じニキビでも全然違う?大人ニキビと思春期ニキビのメカニズム

ニキビとは、毛穴に皮脂がたまり、出口が炎症を起こして小さく隆起したものです。何らかの原因により毛穴がふさがれ、そこに皮脂が溜まり、アクネ菌が増殖して炎症を引き起こすとされています。

思春期に目立ち始めるニキビを「思春期ニキビ」と呼びます。対して、大人ニキビとは、思春期を過ぎた20歳以降にできるニキビのことで「吹き出物」とも呼ばれています。

思春期のニキビは、額・鼻筋など皮脂の分泌が盛んな部位に多く見られますが、大人ニキビは頬・あご・首などのフェイスラインにできやすく、治っても同じ場所に繰り返しでき、さらに跡が茶色く残りやすいのが特徴です。

大人ニキビと思春期ニキビの違いは、ニキビが発症しやすい部位や原因にあります。

皮脂の分泌量は、男女ともに思春期以降から20歳くらいにかけて増加します。

思春期には、皮脂の分泌が多い額や鼻などのTゾーンにできやすく、この皮脂分泌の増加が毛穴詰まりを招くのが主な原因です。思春期ニキビは、いわゆる生理的なニキビであり、通常は皮脂分泌が落ち着いてくる20歳前頃にはなくなります。

一方、大人ニキビは原因がより複雑です。日々のストレス・食生活・睡眠不足など、さまざまなライフスタイルの影響により、からだの内側に原因があることも多いとされています。そのため、治りにくく再発しやすい傾向があります。

大人ニキビの原因は?ライフスタイルの乱れが引き起こす5つの要因

思春期ニキビと違い、大人ニキビは原因が一つではなく、日々の生活習慣や心身のバランスが複雑に影響しています。

「なぜ治ってもまた同じ場所にできるの?」「スキンケアだけではよくならない…」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?

ここでは、大人ニキビの代表的な5つの原因を取り上げ、それぞれがどのようにお肌に影響するのかを詳しくお伝えいたします。

原因① ターンオーバーの乱れ

お肌は一定のサイクルで生まれ変わりを繰り返しています。

お肌の奥の基底細胞でつくられた新しい皮膚が次々と表面へと押し上げられて、一番表面の古くなった角層と入れ替わるターンオーバーにより、お肌の健康を守っています。

20代で約28日とされるターンオーバーは、年齢を重ねるほど長くなります。このターンオーバーのサイクルが何らかの原因により乱れると、本来剥がれ落ちるはずの古い角質がお肌表面に残ったままで毛穴を詰まらせてしまい、ニキビができやすい状態になってしまいます。詰まった毛穴に皮脂が溜まり、やがてニキビにつながってしまいます。

原因② ホルモンバランスの乱れ

よく聞く「生理前になるとニキビが増える」という話、これは生理周期によるホルモンバランスの変化が影響しています。

生理前には、男性ホルモンと似た働きをもつプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌が増え、皮脂の分泌を増やす作用があります。その影響により、角質を厚くするため、毛穴がつまりやすくなってニキビにつながってしまいます。

原因③ ストレス

過度なストレスは自律神経に大きく影響を及ぼします。自律神経が乱れるとホルモンバランスが乱れ、男性ホルモンの一種であるアンドロゲンが大量に分泌されます。

このアンドロゲンが出ると皮脂の分泌が促されてしまうため、皮脂過多となりニキビができやすくなってしまうのです。さらに、自律神経の乱れにより免疫力が低下すると、ニキビが悪化しやすくなってしまいます。

原因④ 食生活の乱れ

外食やコンビニ食など油分や糖分の多い偏った食事が続くと、皮脂の分泌量が多くなり、大人ニキビができやすい状態のお肌になってしまいます。

また、ビタミン・ミネラル・タンパク質など、お肌の健康状態を維持するために必要な栄養素が足りない食生活は、肌荒れなどの肌トラブルが起こりやすくなってしまいます。

原因⑤ 睡眠不足

睡眠はただ、からだを休めているだけではなく、睡眠中にお肌のターンオーバーを促す成長ホルモンが分泌されるのです。

そのため睡眠不足になると成長ホルモンが不足し、お肌のターンオーバーが乱れてしまい、古い角質が肌表面に残り毛穴を詰まらせます。そしてニキビのできやすいお肌になってしまうのです。

今日からできる!大人ニキビを予防・改善する生活習慣

思春期とは違い、原因が複雑でなかなか治りにくい「大人ニキビ」。

実は、スキンケアだけでは根本的な改善につながらないこともあります。大人ニキビを予防・改善するためには、日々の生活習慣を見直すことがとても大切です。

ここでは、今日からすぐに実践できる生活習慣の見直しポイントをご紹介します。

睡眠習慣を見直す

睡眠中に分泌される成長ホルモンは、質の高い睡眠を取ることでより分泌され、ターンオーバーを促してくれます。

・心地いい寝具や睡眠環境を整えリラックスして入眠する

・寝る直前の運動や食事は避ける

・安眠効果の高い飲み物を飲む

・寝る前は部屋の電気を落として人工的な光を避ける

ことが質の良い睡眠につながります。

食生活を整える

大人ニキビを予防するには、日々の食事において糖分・脂質を控え、タンパク質・野菜を意識してとることが大切です。

特に、大人ニキビの予防・改善に役立つと考えられている「ビタミン」を積極的にとるとよいでしょう。なにより大切なのは、栄養の偏らないバランスの良い食事を心がけることです。

ストレスをためない

ストレス社会とよばれる現代社会において、ストレスをゼロにするのは難しいかもしれませんが、ストレスコントロールを身に付けることはできます。

ストレスコントロールとは!自分が落ち着く行動を行うことで、意識的にストレスを軽減することです。

例えば

・友人と食事に行く

・運動をする

・好きな本や映画に没頭する

などです。ストレスを感じた時に、かわせる術を持っていたらストレスとうまく付き合えるようになるでしょう。

自分が心地よく没頭できるストレスコントロール法をたくさん持っておくと、ストレス軽減となり、結果、肌荒れも防ぐことができます。

また、ストレスを感じてからケアするストレスコントロールだけでなく、毎日数分でも良いのでリラックス時間を設けることもおすすめです。

・ラベンダーなどの好きなアロマの香りを楽しむ

・カモミールやルイボスなどのハーブティーを飲む

・ゆっくりお風呂に浸かる

など、ご自身の好きなことを行いリラックスする習慣をつけましょう。

リラックス時間を設けることでストレスを感じにくいからだ作りに繋がりますので、上手に心身を整えましょう。

紫外線対策の徹底

紫外線はニキビの炎症を悪化させたり、角質を厚くしたりと、ニキビが治りにくい状態をつくりだします。

紫外線は天候や季節に関係なく一年中降り注いでいます。目に見えないダメージをお肌に与えてしまうので、夏だけではなく一年中、紫外線対策を行い、日焼け止めクリームは忘れないようにしましょう。

さらに紫外線防止効果のあるメイクアイテムを使ったり、日傘や帽子などの日よけアイテムを使いましょう。目からも紫外線は吸収してしまいますので、UVカットサングラスをおすすめします。

やむを得ず日焼けをしてしまった場合は、普段のケアにプラスした保湿ケアなどを行って、受けてしまった紫外線ダメージを少しでも和らげましょう。

まとめ

大人ニキビは思春期ニキビとメカニズムは似ていますが、発生原因やできやすい部位が異なり、原因も複雑で再発しやすいのが特徴です。ストレス・ホルモンバランスの乱れ・睡眠不足・偏った食生活など生活習慣が大きく影響しています。

そのため、スキンケアだけに頼るのではなく、日々の生活習慣を見直すことが大切です。

特に、ターンオーバーを整えるための質の良い睡眠・栄養バランスの良い食事・ストレスコントロール・紫外線対策を意識しましょう。

これらの習慣を続けることで、お肌の内側から健康を促進し、大人ニキビの予防・改善につながります。自分に合った方法を取り入れ、焦らずにじっくりケアを続けていくことが美しいお肌への近道です。

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