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お肌のためのバスタイム

日々のお風呂をシャワーだけで済ましていませんか?お風呂は汗や汚れを落とすためだけではありません。湯船にゆっくりつかることは、お肌にとって大切なことです。

そして、さらにもう一工夫するとさらなる美容効果が得られます。今回は、お肌にとって大切なバスタイムについてご説明いたします。

入浴で得られる3つの美肌効果とは?

1.体が温まることによる血行促進

湯船にゆっくりつかると、からだの血液が温まって循環するため全身が温かくなります。また、血流がよくなると、新陳代謝が促進されることにより体内の老廃物や余分な水分が排出されやすくなり、お肌の生まれ変わりがスムーズになりキメの細かい美しいお肌がつくられます。

からだが温まって血行がよくなるということは冷えやむくみの改善にもなります。また、身体が温まることによる効能だけではありません。

湯船の中でかかる水圧は、およそ500kgです。肩まで湯船にしっかり浸かっていると、身体全体にまんべんなく水圧がかかり、全身マッサージのような効果を期待できます。

からだがほどよく圧迫されることで血行促進につながります。血行促進は心臓の働きも向上し、リンパの流れもよくなり新陳代謝が高まります。

入浴は身体が温まることと、からだに受ける水圧の影響で血行が促進されて、新陳代謝が促進されます。シャワーでは得られない新陳代謝アップ効果が期待できるのです。

2.毛穴ケア

洗顔やメイク落としをしっかりしても、簡単には落とせない毛穴に詰まった頑固な汚れは、毎日のお風呂習慣で改善されます。

ゆっくり湯船で温めることで毛穴が開き、中に詰まっていた汚れが落ちやすくなり、お肌の新陳代謝も活性化します。

3.自律神経が整う

湯船にゆっくり浸かって全身が温まると、副交感神経が優位になり、からだをリラックス状態へと導いてくれます。

自律神経には主に日中、活動的に動いている時に働く「交感神経」と、夜眠る前などリラックスしている時に働く「副交感神経」の2つの種類があります。特にお肌に影響があるのが「副交感神経」で、この2つがバランスよく活発に働くことにより美肌や健康が保たれます。

副交感神経が優位の時は、血管をゆるめて血流を促進する働きがあるため、酸素をはじめ様々な栄養素が全身の細胞に運ばれやすくなります。これは新陳代謝の促進に繋がります。また、副交感神経が優位になると、質の良い睡眠を摂ることができます。

睡眠中には成長ホルモンが細胞の新陳代謝を促進し、病気の治癒・免疫力の向上・アンチエイジング効果など重要な働きをします。湯船にゆっくり浸かることで質の良い睡眠に繋がり、自律神経を整えることで得られる美容効果がとても高いと言えるのです。

美肌になるための正しい入浴方法

美肌に近づくためには、どのように入浴すればよいでしょうか?正しい入浴方法を意識することで、心身のリフレッシュはもちろん、お肌や健康にも効果的です。

毎日の入浴を適切に行うことで、健康的で美しいお肌を保ちながら、からだの健康もサポートできますので基本の入浴方法をご紹介します。

入浴のタイミングが重要

入浴は就寝の1〜2時間前には済ませておきましょう。眠るベストタイミングは、副交感神経が優位になり深部体温が下がりつつあるときです。ゆっくり湯船につかることでからだがリラックスして、副交感神経が優位となります。

お風呂から上がった1〜2時間後に深部体温が下がりますので、就寝時間から逆算して1〜2時間前にお風呂に入ることをおすすめします。結果、質の良い睡眠に繋がり、美肌に近づくことができるでしょう。

入浴前後の水分補給

入浴前にコップ1杯の水を飲みましょう。お風呂前に飲む水が実はとても大切になります。入浴では、ぬるめの湯につかっていても水分を消費します。水分が不足するとお肌が乾燥しやすくなるため、入浴前にコップ1杯の水を飲みましょう。

また、入浴後の水分補給もとても大切です。入浴前にコップ1杯の水を飲んでも、お風呂から上がるころにはからだの水分が消費されています。水分補給せずにいるとお肌が乾燥する可能性がありますので、入浴後もしっかりと水分補給をしましょう。

適切な湯船の温度

湯船の温度は38〜40℃のぬるめに設定しましょう。美肌のためにはからだの深部温度を上げる必要がありますが、熱すぎるとからだが温まる前にのぼせてしまいます。

また、熱すぎるお湯は必要な皮脂まで落ちてしまいお肌が乾燥しやすくなってしまいますので、ぬるめの湯船に浸かりましょう。

しかし、寒い時期のぬるま湯は、逆にからだを冷やしてしまう可能性もありますので、肌寒く感じたら多少温度をあげましょう。一番大事なことはリラックスすることです。

半身浴ではなく全身浴をする

美容のためには半身浴ではなく肩まで浸かる全身浴をおすすめします。半身浴だとからだの深部温度まで温めるのに時間がかかります。そうなると血行促進に繋がらず美容効果が期待できなくなってしまいます。肩までしっかり浸かる全身浴をしましょう。

最適な入浴時間

入浴時間は15〜20分くらいがベストです。からだが温まり、汗をかく前に浴槽から上がるようなイメージです。長湯をするとお肌がふやけますが、その時にお肌のセラミドなどの保湿成分が一気に抜けてしまうのです。

長時間の入浴はお肌のバリア機能が低下し、お肌の乾燥を招いてしまうのでNGです。

入浴時間15〜20分ほどがお肌の水分を奪いすぎずに、しっかりとからだが温まる目安時間になります。

美容効果を出すバスタイム方法

美容効果を高めるバスタイムは、お肌のケア・からだのリラクゼーション・血行促進を意識して行うのがポイントとなります。美容効果を最大限に引き出すための方法をご紹介します。

入浴剤などのリラックスアイテムを取り入れる

お風呂でのリラックス効果は、血流を促したり自律神経を整えたりすることができるので、美容効果をもたらします。リラックスアイテムとして入浴剤を入れることでリラックス効果が上がるでしょう。自分の好きな香りの入浴剤を選んだりするとよりからだの緊張や気持ちがほぐれます。

炭酸ガスの効果で血行を促す入浴剤など、美容効果を高めることに役立つ入浴剤もあります。また、市販されている入浴剤には多かれ少なかれ塩素除去効果のある成分が含まれています。

水道水には塩素が含まれているため、入浴剤が入ってないままのお湯だとお肌に刺激になる可能性もあります。入浴剤を入れれば塩素が緩和され、肌当たりがまろやかになるでしょう。

また、保湿成分が含まれている入浴剤を使うことも美肌効果が期待できます。セラミド・コラーゲン・ホホバオイル・パパインなど、美肌・保湿成分が含まれているものを選ぶと良いでしょう。

入浴前に髪をブラッシングをする

ブラッシングには髪の毛のほつれをとるだけでなく、髪についた汚れやほこりをとる効果もあります。入浴前にブラッシングしてあらかじめ汚れをとっておけば、シャンプーの泡立ちが良くなったり、毛穴の汚れが取れやすくなったりします。

また、髪の毛のほつれをとってからシャンプーすることで、切れ毛や抜け毛予防にもなります。さらに、シャンプーをするときは、指の腹で頭皮を動かすようにマッサージしながら洗うと、頭皮の血流がアップしてサラツヤ髪に近づくことができます。

入浴前・入浴中に軽くストレッチやマッサージ

湯船につかると筋肉の緊張がほぐれますが、入浴前にストレッチを行っておくことで、さらに筋肉の緊張がほぐれやすくなります。

おすすめの部位としては、上半身の凝った部分や下半身の大きな筋肉をあらかじめ動かしておくと、全身の血流が促され血行改善につながり、結果、美肌に近づくことができるでしょう。

お風呂に入っているときに足をマッサージすれば、足のむくみを解消できるでしょう。むくみの正体は血液やリンパの滞りです。からだが温まっている状態でのマッサージは、血液やリンパの流れを効率的に促せるため、むくみ解消効果が高まります。

入浴中のフェイスパックに気を付ける

入浴中のスキンケアはからだとお肌が温まりながらできるので、一石二鳥と思いがちですが注意が必要です。入浴中にシート状のフェイスパックを使うのは実はNGです。

入浴中は毛穴が開くと同時に大量の汗をかきます。この状態でシート状のファイスパックをつけると、水分と汗が混ざり合ってパックに含まれている美容成分がお肌に浸透しません。

つまり、せっかくのパックを付けても効果は得られない!ということです。入浴中にフェイスパックをしたい方は、シート状のフェイスパックではなく洗い流すパックを使用しましょう。

洗い流すパックには、泡タイプ・クリームタイプ・クレイタイプなどがありますが、しっかり保湿できるものを選びましょう。

また、洗い流すパックは、毛穴汚れや古い角質を取り除いてくれるものが多いです。こういったタイプは頻繁にやるとかえってお肌や毛穴にダメージを与えてしまうので、やり過ぎは絶対にNGです。

お風呂で洗い流す場合にはお湯で洗い流すよりも、コットンにお湯を含ませてパックを優しく拭き取るように落とすことで、お肌への負担が軽減されます。

入浴中のスマホはやめる

入浴中にスマホを見ることはやめましょう。スマホを眺めると、交換神経が活発に働いてしまい、リラックス状態とはほど遠い状態となってしまいます。そもそも入浴は、副交感神経が優位になってリラックス効果を高める時間です。

そんな大切な時間なのにスマホを眺めてしまうと、本来であればリラックスした状態になるところを、交感神経が優位になってしまう…これが自律神経の乱れとなります。

せっかくの入浴タイムがスマホを見ることで自律神経が乱れ、血行が悪くなり、肌トラブルにつながってしまい美肌とは遠くなってしまってはもったいないですよね?

入浴中は湯船に浸り、マッサージやストレッチをしたり、あるいは考えることをやめて贅沢な時間を過ごしてみましょう。これがリラックスにつながり、美肌に近づくでしょう。

まとめ

バスタイムは美肌に近づく大切な時間です。湯船にゆっくり浸かると、眠りの質が良くなり、翌朝のお肌が変わります。一日の疲れを取ってリラックスするためにも、毎晩15分間、ぬるめの湯船にゆっくり浸かるように心がけましょう。

そして美容効果を引き出すバスタイムは、適温での入浴や保湿ケア、リラックス方法を意識することがポイントです。入浴を日常の「美容タイム」として取り入れ、継続することで美肌や健康を保ちましょう。

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