【美容液とは？美容液の種類や選び方】
美容液は、美肌づくりを目指す上で心強いスキンケアアイテムです。しかし美容液にはさまざまな種類があり、自分の目的に合わせたものを選ぶことが大切です。美容液といっても普段のスキンケアとの違いとか、どのような種類があって何を選べばいいのか悩んでる方も多いでしょう。そこで今回は、美容液とはどんなものなのか、何を選べばいいのかを解説していきます。
美容液とは
美容液とは、保湿・美白・エイジングケアや、毛穴・ニキビケアなど美容に効果的な成分が凝縮して配合されている基礎化粧品のことです。ご自身のお肌の悩みに対してより効果的にケアしたいとき、化粧水や乳液やクリームという普段のお手入れにプラスして使うことで、肌に必要な成分をピンポイントで補うことができます。
基本的なスキンケアで化粧水・乳液やクリームを使用していると思われますが、これらは肌に適度な水分と油分を与え、バリア機能を整えるためのものになります。対して美容液は、「ハリ・弾力」「毛穴」「美白」「目元専用」などの特定の肌悩みに働きかけて集中ケアをする役割をもち、それぞれの目的に合わせて高い美容効果を発揮する基礎化粧品です。美容液とは基本的なスキンケアにプラスアルファとして使用する基礎化粧品になります。
美容液を使いだす年齢には制限はありません。お肌に悩みが出てきたとき、普段のスキンケアでは十分に満足できない時が使い始めの時でしょう。
美容液の種類
美容液は主に３つの種類に分けられます。
〇エッセンス（ESSENCE）
化粧水とセラムの中間に位置するイメージのアイテムです。
一般的な化粧水よりも多くの美容成分が配合され、化粧水よりも特定の悩みに働きかける役割を持っています。基本のスキンケアでは物足りないとき、プラスアルファの効果を求める場合におすすめです。化粧水に近いサラサラしたテクスチャーで、肌なじみがよく浸透性が高いです。
〇セラム（SERUM）
エッセンスよりもさらに美容成分の濃度が高いアイテムです。
肌悩みや求める効果に対して、より集中的なケアが期待できます。エッセンスよりもとろみのあるテクスチャーが一般的です。
〇ブースター（BOOSTER）
洗顔後、化粧水の前に使うアイテムです。導入美容液とも呼ばれています。
肌の角質をやわらげる働きをもつ成分が配合されているので、ブースター導入後に使用する化粧水や美容液の成分の浸透をよくします。
化粧水や美容液の効果をより高めたいとき使用します。
美容液はいつのタイミングでつけるのがベストなのかと、疑問に思っている人もいるでしょう。エッセンスやセラムは「化粧水→エッセンス→セラム→乳液→クリーム」の順番が一般的です。化粧水をしっかり肌になじませた後に、エッセンスやセラムを使うようにしましょう。ブースターは洗顔後の肌に使用しましょう。その後のスキンケアの浸透が違ってきます。
それぞれ順番を説明しましたが、あくまで一般的な見解です。まずはメーカーが推奨する使い方や塗る順番を守ることが大切なので、事前にしっかりチェックしましょう。
美容液の選び方
美容液にはたくさんの種類があります。美容液を選ぶ際のポイントは「自分のどんな肌悩みをケアしたいか」という目的に合わせて選ぶことです。どんなに優れた美容液でも、いくら口コミの評判がよいものや高級美容液でも、ご自身の求める効果に合わせたものを選ばないと、思うような効果は得られないでしょう。
今回は、特に多いお悩みの「保湿・美白・ニキビケア・毛穴ケア・エイジングケア」の美容液に配合されている代表的な成分を紹介・説明します。美容液を選ぶときに商品の成分表示を確認する際の参考にしてください。
〇保湿
化粧水などの基本的なスキンケアをしても肌がカサついて乾燥が気になる方には、保湿成分が含まれている美容液がおすすめです。乾燥は皮膚の角質層の水分が不足して起こる現象です。角質層はセラミドや天然保湿因子などが肌の水分を保っていますが、日焼けや加齢によるセラミドなどの減少で肌のトラブルが起きます。そういった肌の水分補給を化粧水だけでは充分に補えない時に、保湿用の美容液が効果的です。
テクスチャーはサラッとしたものからしっかりめのものまでさまざまなタイプがあります。好みに合ったものを選んでください。
水分を抱え、うるおいを保つ→ヒアルロン酸/コラーゲン/アミノ酸/グリセリン
水分を抱え込み、肌を守る→セラミド/スクワラン
〇美白
透明感のあるお肌を目指したい方や、シミ・ソバカスを防きたい方向けです。シミやソバカスを予防したいという場合には、以下のような美白有効成分が含まれている薬用美白美容液がおすすめです。なお、美白美容液は肌の色を白くするというよりも、メラニンの生成を抑えてシミやソバカスの発生を防ぐためのものです。シミやソバカスが目立ってくる前に、予防目的で使用するのが効果的です。同時に、美白美容液だけに頼らずに年間を通してしっかり紫外線対策を行うことも大切になります。
→ビタミンC誘導体/トラネキサム酸/カモミラET/コウジ酸/ナイアシンアミド
〇ニキビケア
ニキビの原因は、皮脂の過剰分泌やターンオーバーの乱れ、乾燥などが挙げられます。ニキビをケアするためには、ニキビの炎症を抑えたり、殺菌作用のある有効成分がしっかり配合されているものを選ぶことが大切です。ニキビが気になる肌には、悩みに応じた美容液を選びましょう。
抗炎症作用→グリチルリチン酸ジカリウム/アラントイン
肌の角質をやわらかく整える→グリコール酸/サリチル酸
皮脂分泌を抑制する→ビタミンC誘導体
保湿→セラミド/ヒアルロン酸/プラセンタ
〇毛穴ケア
毛穴ケアといっても毛穴悩みには、さまざまなタイプがあります。
皮脂や古い角質が詰まったり毛穴の角栓が酸化して黒ずんだりしている状態の詰まり・黒ずみ毛穴や、乾燥や過剰な皮脂が原因で毛穴が開いている状態の開き毛穴や、年齢とともに、ハリ不足で毛穴が目立っている状態の年齢毛穴等があります。毛穴ケアに有効な成分は原因によって異なるため、毛穴タイプに合ったものを選びましょう。
・肌を引き締める→ビタミンC誘導体
・古い角質の除去→サリチル酸/グリコール酸/フルーツ酸ｓ
・ハリ・弾力を与える→フラーレン/コラーゲン/機能性ペプチド
〇エイジングケア
エイジングケアとは、年齢に応じたお手入れのことです。
肌のたるみは加齢によって起こるため、改善したり予防したりすることはできません。肌のターンオーバーのサイクルは加齢と共に遅くなり、くすみやたるみ・シミシワなどが生じやすくなります。加齢により肌の弾力を保つ成分が減少・表情筋の減衰・長年の紫外線など、外的ストレスからのダメージは様々なのです。このようなエイジングサインへの対策がエイジングケアとなります。ご自身のトラブルの原因にスポットをあてて、年齢に応じたエイジングケアをしましょう。
・保湿→セラミド/ヒアルロン酸
・しわ改善→レチノール/ナイアシンアミド/プラセンタ
以上が、肌に対して特に多いお悩みの「保湿・美白・ニキビケア・毛穴ケア・エイジングケア」の美容液に配合されている代表的な成分になります。購入の際には成分表示をチェックして、有効成分が表示されているか確認しましょう。
まとめ
美容液は、「ハリ・弾力」「毛穴」「美白」「目元専用」などの特定の肌悩みに働きかけて集中ケアをする役割をもち、それぞれの目的に合わせて高い美容効果を発揮する基礎化粧品です。美容液とは基本的なスキンケアにプラスアルファとして使用する基礎化粧品になります。美容液を活用すると、ご自身の気になる肌の悩みに対してピンポイントに働きかけることができます。美容液にはそれぞれ目的があり、自分のニーズに合わせたものを選ぶことが大切になります。配合されている美容成分や使い方にも注意しながら、普段のスキンケアに美容液を加えてみてはいかがでしょうか。