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お肌の救世主!ナイアシンアミドの驚くべき効果とは?

ナイアシンアミドという言葉をお聞きになったことがあるのではないでしょうか?ナイアシンアミドとはビタミンB3の一種であり、低刺激でありながら美白とシワ改善を同時にケアできる成分として話題になっています。

いわばお肌の救世主ともいえる成分です。

今回は「ナイアシンアミドのお肌への美容効果」についてお伝えします。

ナイアシンアミドとは

ナイアシンアミドとは、ビタミンB群の一種で「ニコチン酸アミド」とも呼ばれています。水溶性ビタミンで、たらこ・カツオなどの魚介類や、マイタケなどのキノコ類などに多く含まれ、食事から摂取されるほか必須アミノ酸のトリプトファンから体内でも合成されます。

からだにとって重要な成分であり、ナイアシンアミドが欠乏すると、日光が当たる部分の発疹・下痢・認知症・精神の異常などが主な症状であるペラグラという病気の原因になります。

1日のナイアシンアミドの必要量は、成人男性で13-16mgNE/日(NE=ナイアシン当量)、成人女性で10-12 mgNE/日です。日本人の平均摂取量は必要量を上回っており、ナイアシンアミド不足の心配はあまりないとされています。

ナイアシンアミドは食事からも摂取できますが、スキンケアからも取り入れることができます。厚生労働省によって2007年に美白効果、2017年にはシワ改善効果が医薬部外品有効成分として承認され、美白・シワ改善を同時にケアできるということで注目を集め、スキンケア用品として使われることも多くなりました。

また、もともとからだの中にある成分であるため低刺激で、敏感肌や乾燥肌の方など、お肌のタイプを選ばず多くの方が使うことができます。

美肌の味方!ナイアシンアミドの驚きの5つの効果

ナイアシンアミドはお肌への美容効果が絶大です。美白とシワ改善を同時に叶える成分以外にも、抗酸化作用を持つほか、ニキビ予防やお肌のうるおいを高める保湿効果なども期待できるのです。

効果① 美白ケア

ナイアシンアミドはメラニンの生成を抑えます。メラニンとは、お肌・毛髪・瞳の色を構成する黒色の色素のことで、皮膚にメラニンが多く含まれるとお肌は黒く見えます。メラニンは表皮の奥にあるメラノサイトにて生成され、一定量をすぎるとケラチノサイトに移動して表皮に露出してきます。

ナイアシンアミドは、メラニンがケラチノサイトに送られるのを抑制する作用があります。メラノソームで作られたメラニンをお肌の表面まで到達させないため、美白ケアに効果的で、お肌が明るくなります。

また、過剰なメラニンはシミの原因にもなりますが、ナイアシンアミドによりメラニン生成が制御されるので、シミ防止にも期待できます。

効果② シワ改善ケア

お肌表面のハリ・弾力・潤いを支えているのは、真皮層のエラスチンやコラーゲンです。真皮層の大部分を占めるのは網状層であり、その層にあるコラーゲンなどの美容成分が皮膚を支えています。

しかし、加齢や紫外線などの様々な要因により、コラーゲンが減少し、お肌のハリ・弾力が失われるとシワにつながります。

ナイアシンアミドは、真皮層の線維芽細胞に働きかけて、コラーゲンの生成を促進する効果があります。コラーゲンが生成されることにより、お肌のハリ・弾力が改善され、シワケアにつながります。

効果③ 抗酸化作用

活性酸素は呼吸によって体内に取り込まれた酸素の一部が、通常よりも活性化されたものです。体内に入り込んだウイルスや細菌類を撃退したり、酵素の働きを促進したりしてからだを守る働きをしています。

しかし、何らかの原因で活性酸素が抗酸化作用を上回ってしまうと細胞を傷害し、がん・心血管疾患・生活習慣病など様々な疾患をもたらす要因となってしまいます。

そのため生体内には、活性酸素を分解する酵素があり、さらには活性酸素の傷害から生体を防御する抗酸化作用というシステムが備わっています。

酵素により活性酸素の発生を抑え、抗酸化作用により酸化で生じたダメージの修復・再生を促す働きをしています。

お肌も例外ではなく過剰な活性酸素の生成は酸化が進んでしまいます。お肌の酸化は、シミ・シワ・たるみ・くすみ・お肌のバリア機能及び保湿機能の低下・肌荒れ・乾燥等の肌トラブルを引き起こします。

ナイアシンアミドは活性酸素を抑える強力な抗酸化作用があるので、酸化による肌トラブルに効果的です。

効果④ 保湿・肌バリア機能強化

角質層は、角質細胞と細胞の間を埋めている細胞間脂質から成り立っています。角質細胞はアミノ酸・塩類などの天然保湿因子で満たされ、細胞間脂質はコレステロールやセラミドなどで満たされています。その角質層には「バリア機能」という役目があります。

私たちのからだは、この角質層の「バリア機能」によって、アレルギーの原因物質・細菌・ウイルスなどの体内への侵入を防いだり、体内の水分が皮膚から失われるのを防いだりしています。

私たちのお肌は「バリア機能」によって守られています。

ナイアシンアミドにはセラミドを生成する効果があります。保湿効果が高まると共に、ナイアシンアミドによるセラミド生成で、肌バリア機能も強化します。

効果⑤ 肌トラブルケア

ナイアシンアミドには、皮脂を抑制し、テカリをコントロールする効果もあります。テカリ肌の改善や皮脂による肌あれが気になるお肌はもちろん、乾燥によって過剰な皮脂分泌の気になるインナードライ肌のケアにも有効です。

また、抗炎症作用もありますのでニキビケアも期待できます。

ナイアシンアミド配合スキンケアの選び方とポイント

ナイアシンアミドが配合されたスキンケア用品は、主に「化粧品」扱いと「医薬部外品」扱いに分類されます。

医薬部外品とは、医薬品と化粧品の中間にあたり厚生労働省が許可した有効成分が一定の濃度で配合されている製品です。医薬部外品でのナイアシンアミド配合量は、化粧水では 0.1%〜1%、クリーム・乳液・ハンドクリーム・化粧用油などでは 0.1%〜3.5%が上限とされています。

化粧品扱いの商品になりますと、ナイアシンアミドなど有効成分の配合量に上限や下限がありません。

ナイアシンアミド配合といっても、濃度の濃さで様々な製品が存在します。

低刺激のナイアシンアミドといっても、あまりに濃度が濃いものはお肌に刺激があるものもあります。また、一緒に配合されている有効成分も様々です。ご自身の求めている効果や、お肌の状態にあわせて選ぶことが大切になります。

また、ナイアシンアミドは水溶性なので、クリームやオイルタイプのものでなく、化粧水・ジェルなどのウォーターベースの化粧品を選ぶのがポイントになります。

ナイアシンアミドは紫外線のダメージからお肌を守ってくれる作用があるので、朝のケアにも取り入れるのをおすすめします。

まとめ

ナイアシンアミドは美白やシワ対策にはじまり、さらにはエイジングケアまでにも効果がある、まるで救世主のような成分です。

オールシーズンで取り入れることをおすすめしますが、特に夏のダメージを受けた後の秋のお肌ケアや季節の変わり目などの揺らぎ肌にはナイアシンアミドの入った美容アイテムを積極的に取り入れましょう。

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