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お肌の糖化とは?

糖化はご存じですか?あまり聞きなじみがない言葉だと思いますが、糖化とお肌は密接しています。

シワ・たるみ・シミ・くすみなど、加齢に伴う肌悩みの原因には紫外線や乾燥によるもの、生活習慣などさまざまなものが考えられますが、その一つに糖化があるのです。

そこで今回は、糖化とは何か?から、原因・対策までお伝えしていきます。

糖化とは?

ごはんやパンなど主食になる炭水化物(糖質)は体を動かすエネルギーになり、体にとって欠かせない大切な栄養素です。

しかし、食べすぎると脂肪として体に蓄えられ肥満につながることがあります。さらに過剰に摂取してしまった糖は体内のタンパク質と結びつき、体温で熱せられて「糖化」が起きます。

こうして糖とタンパク質が過熱されAGEs(終末糖化産物)という物質になるのです。AGEsは強い毒性を持ち、老化を進める原因物質とされています。

このAGEsが体内に増えると加齢に伴う様々な病気の引き金になると言われています。

AGEsが血管に蓄積すると心筋梗塞や脳梗塞、骨に蓄積すると骨粗しょう症、目に蓄積すると白内障の一因となり全身の健康に影響を及ぼしているのです。

そして、お肌も例外ではありません。お肌においては、シワ・たるみ・くすみの原因になります。

糖化による肌トラブル 

糖化による肌トラブルは様々なものがあります。

 たるみ・シワ

皮膚は、表皮・真皮・皮下組織の3層に分かれています。

真皮は、コラーゲンという線維状のタンパク質がその大部分を占めています。これにエラスチンという線維状のタンパク質も加わって、コラーゲン繊維とエラスチン繊維が網目のように張り巡らされ、お肌に弾力やハリを生み出しています。

しかし、糖化してしまうとAGEsはコラーゲン繊維・エラスチン繊維がお互いをくっつけてしまいます。伸縮性を阻害して正常の弾力性を失わせ、硬くもろくし、これによってお肌のハリが失われ、たるみやシワの原因となります。

また、表皮の弾力を保っているケラチン繊維がAGEsによって劣化することもシワの原因となります。

シミ・くすみ 

表皮はケラチノサイト(表皮細胞)と表皮の一番下の基底層にあるメラノサイト(色素細胞)などから構成されています。

その皮膚が紫外線を浴びるとチロシナーゼという酵素が活発になってメラノサイト内でメラニンという色素が生成されます。それがケラチノサイトに受け渡されることで紫外線から細胞核を守っています。

そのメラニンは、新しい皮膚が生まれて古い皮膚がはがれ落ちる新陳代謝にて古い皮膚とともに剥がれ落ちます。

この大事なお肌の新陳代謝のサイクルをターンオーバーと呼びます。

肌細胞が糖化によって影響を受け、AGEsが溜まるとこの新陳代謝が乱れ、表皮にメラニンが沈着して残ってしまいます。これがシミの原因になります。

また、AGEsは褐色色をしています。

糖化により生成されたAGEsが溜まると皮膚が黄色く変色して見えます。お肌の黄ばみ・黄くすみが強くなり、血色が悪くくすんだ状態になってしまいます。

糖化対策 をするために必要なこと

糖化がお肌にどれだけ影響を与えるかをお伝えしました。何も対策しなかったら糖化は進む一方です。しかし、生活習慣を見直すことで糖化は防ぐことができます。

できることから行ってみましょう!

食生活を見直す

糖化の元となる糖の過剰な摂取を避ける必要があります。糖といっても、糖質・糖類・糖分に分かれています。

そのうち、糖質は炭水化物・脂質・タンパク質という三大栄養素のうちの炭水化物に含まれます。体にとって必要なエネルギーのもととなるものなので糖質はあまり減らさないようにしましょう。

ただし、エネルギーとして消費されなかった糖質は脂肪となってしまいますので、必要以上の摂取や運動不足には気を付けてください。

糖質・糖類・糖分の中で、特に糖化を引き起こす代表的な糖は「ブドウ糖」と「果糖」と言われています。お菓子やジュースなどの糖類(砂糖、果糖、ブドウ糖)が多い食品は、できるだけ控える習慣をつけるようにしましょう。

また、食事の方法を工夫することでも、体内への吸収を抑えることができます。お肌の糖化が進むのは、血糖値が急激に上昇する時なので、血糖値の上昇を緩やかにする食事方法が糖化の対策になります。

おすすめなのが、ベジファーストです。食事を摂る際に、

食物繊維(野菜や海藻類)→タンパク質(肉や魚や卵)→炭水化物(パンやごはん)

の順を意識して食べるようにしましょう。これだけで、血糖値の急激な上昇と糖の吸収を抑えることができます。

また、一口30回以上よく噛んで食べることで血行がよくなり新陳代謝がアップするため、AGEsの排泄にもつながります。

糖化を防ぐ栄養素も積極的に摂るようにし、ビタミンC・鉄分・カテキン・食物繊維・発酵食品・コラーゲンが抗糖化に効果的ですので、意識して摂取するようにしましょう。

十分な睡眠を摂る

私たちが寝ている間に「成長ホルモン」が分泌されます。

この成長ホルモンは、タンパク質の合成や糖代謝、脂質代謝などの代謝機能が促進され、ほかにも免疫機能促進・脂肪分解作用などがあり、体にとってとても大切なホルモンですが、お肌にとっても大切なホルモンです。

成長ホルモンはお肌のターンオーバーを促進する作用があります。

睡眠不足になると成長ホルモンが少なくなり、ターンオーバーが滞り、肌トラブルにつながります。そうなるとお肌にたまったAGEsをうまく排出できなくなり、糖化が進んでしまいます。

睡眠中は、成長ホルモンの他に「メラトニン」というホルモンも分泌されます。

メラトニンは覚醒と睡眠を切り替えて自然な睡眠を誘う作用があり、睡眠ホルモンとも言われています。このメラトニンもお肌にとって大切で、睡眠作用の他に強い抗酸化作用(アンチエイジング)があります。

その効果は、抗酸化ビタミンとされるビタミンCやビタミンEを上回るほどで、抗酸化作用の他にも、免疫機能を高める作用や血中のコレステロールを減らすなど、糖化抑制には必要不可欠の物質です。

睡眠中には、お肌にとって必要不可欠な成長ホルモンとメラトニンが分泌されることをお伝えしました。成長ホルモンが最も分泌されるのは入眠後3時間と言われています。

また、メラトニンによっても分泌が促されるので、メラトニンの分泌量が多くなる夜中1〜3時に深い眠りに入っているとさらに分泌が促進されるでしょう。

まとめ 

糖化は誰にでも起こりますが、病気を引き起こしたり肌トラブルを起こしたりと健康にもお肌にも大敵です。糖化によるAGEsの蓄積を防ぐためには、食べ物や食べ方を意識したり、十分な睡眠をとることが重要です。日々の生活習慣を見直し、糖化を防ぐための対策を行いましょう。

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