突然ですが、ご自身の平熱をご存知ですか?体温は私たちの健康や美容にかなりの影響力を持っています。
そこで今回は、体温とお肌の関係性・平熱の上げ方などをご紹介しようと思います。
目次
体温とお肌は関係あるのか?
医学的に平熱は36℃後半から37℃前半と言われています。しかし、そのラインに達している女性は約2割です。中には35℃を切る人もいます。
体温が低いということは、内臓の温度も低く、そうなると基礎代謝が下がってしまい、消費できるカロリーも減ってしまいます。さらに、
・汗が出にくくなる
・便秘気味になる
・お肌がむくむ
・吹き出物ができる
・お肌のターンオーバーが遅れる
等、あらゆる肌トラブルにつながってしまいます。体温が低いと健康面においても美容面においても様々なトラブルが発生しやすくなるのです。
逆に体温を上げれば、基礎代謝が上がり消費カロリーも増えることで太りにくくもなり、免疫力も高くなります。
美容面では目の下のクマやくすみが出にくくなり、お肌のツヤも出て肌トラブルが少なくなります。
美肌を目指すなら、まずは体を冷やさず「体温を上げる」ことが大切です。
体温を上げるための方法
お風呂でリラックスする
1日1回、お風呂に入って体温を1度上げましょう。
湯船に10分程度つかると、体温が1度くらい上がります。しかし、お湯の温度の熱すぎは厳禁です。
温度は熱くしすぎずに38°C〜40℃程度にし、お風呂にゆっくり入ることが大切です。体温も必然的に上がり、さらにリラックス効果が得られます。また、自律神経も整うので体温調整機能も働いてきます。
大切なのは毎日続けることです。最近はシャワーで済ませる人も多いようですが、できる限り湯船につかるようにしましょう。
白湯を飲む
朝は1日の中で最も体温が低い状態です。寝起きに冷たい水を飲むと体温が下がりすぎてしまいますので、寝起きには冷たい水ではなく白湯を飲みましょう。
さらに、夜寝る前にも白湯を飲むことで体が温まります。
体を温める作用のある食品を積極的に摂る
体を温める食材やスパイスを積極的に摂りましょう。体を温めるといわれている食材は、
かぶ・山芋・百合根・小松菜・人参・レンコン・南瓜・栗・牛肉・羊肉・鶏肉・豚肉・えび・鮭・ニラ・にんにく・ねぎ・らっきょう・紫蘇・シナモン・生姜・味噌・酢
などです。
代表的な温め食材に生姜がありますが、大量に食べると不調をきたすタイプの人がいますので注意してください。
生姜を食べるとパッとカラダが温かくなるのを感じるため体が温まったと思われがちですが、実は持続性はありません。
のぼせがある方・乾燥・喉の痛み・赤いニキビのように炎症が強い方は摂り過ぎに気をつけましょう。
筋肉を鍛える
筋肉には体を動かす働きの他に体の熱を生み出す力があります。運動不足や加齢によって筋肉が減ると基礎代謝が低下し、十分な熱を作り出せなくなり低体温になってしまいます。
また、女性は男性に比べて筋肉量が少ないため、体の中で生み出せる熱量が少なく、冷えやすい傾向にあるようです。
逆に、筋肉が増えると体が冷えにくくなります。加えて、筋肉は収縮することによって血液を循環させるポンプの役割もあります。
筋肉が増えると血流が良くなり、全身に温かい血液が回ることで体が温まり体温が上がります。
筋肉の約70%は下半身に集中しています。効率よく筋肉をつけるには、筋肉の大きい下半身から鍛えるのが効率的です。
太もも・ふくらはぎ・お尻などの筋肉を意識して鍛えれば、体全体の筋肉量がぐんと増え、基礎代謝もアップしますので、筋トレが苦手という方でも、毎日無理なく続けられるトレーニングで体温アップすることができます。
基礎体温を測るメリット
女性のカラダは約1ヵ月に1回、卵巣から卵子を排出します。これを「排卵」と言います。
排卵に合わせて子宮内膜を厚くし、受け入れ態勢を整えて受精卵を待ちます。卵子が受精しなかった場合は、準備した子宮内膜がいらなくなり、はがれて体外に排出されます。
これが「生理」です。
この排卵と生理のサイクルに大きな影響を及ぼしているのが、2種類の女性ホルモンで、「エストロゲン」と「プロゲステロン」です。
エストロゲンは脳下垂体からの卵胞刺激ホルモンにより卵巣から分泌されます。卵胞を育てて、子宮内膜を厚くすることで受精卵の着床がしやすいよう「妊娠の準備をするホルモン」で女性らしさやきれいにしてくれるホルモンとも言われています。
エストロゲンにはお肌の調子を整えて肌荒れを防ぐ効果があります。
プロゲステロンは脳下垂体からの黄体形成ホルモンから分泌されます。エストロゲンの作用により厚くなった子宮内膜をさらに妊娠しやすい状態にしたり、妊娠状態を維持するために必要な水分や栄養素をため込む作用がある「妊娠を助けるホルモン」です。
プロゲステロンが増えると、皮脂の分泌が増えたり体がむくんだりと様々な不調を引き起こします。
女性はこの二つの影響を受けながら、一定のリズムで排卵と月経を繰り返しています。
生理周期は一般的には約28日前後で、さらに
月経期→卵胞期→排卵期→黄体期
と女性ホルモンの分泌の働きで4つの周期を繰り返します。この4つの周期に合わせて体やお肌の調子も変化します。
ただ、女性ホルモンの分泌は普通に生活しているだけでは感じられません。
そこで基礎体温です。
女性ホルモンの分泌と基礎体温は相関関係があり、今は4つの周期のうちのどの周期なのか、体やお肌の調子はどうなのか、こういったことを基礎体温を測って記録していくとリズムがわかりやすくなります。
基礎体温の測り方・基礎体温グラフの見方
朝、目が覚めたら起き上がる前に安静な状態で検温します。体温計の先端部を舌下(舌の裏側)の正しい位置に入れ、口を軽く閉じた状態で測定してください。
できるだけ、毎日同じ時間に測りましょう。そうすれば、より正確な基礎体温が記録できます。
測り終わったらグラフに記し、毎日コツコツと続けることが大切です。
1日2日測っただけではなんのグラフにもなりません。しかし、1日測り忘れても次の日に測れば大丈夫ですので気持ちを楽にして長く続けましょう。
そうすれば、ご自身の周期がわかってくるようになり、体やお肌の調子がわかるようになります。
4つの周期とは?
健康な女性の基礎体温は、低温期と高温期の2層の曲線を描きます。
月経周期を約28日間とし、月経開始から2週間ほど「低温期」があり、その後に次の月経までの2週間ほど「高温期」が続きます。
この低温期と高温期の分かれ目に「排卵」があり体温が変化し、それに合わせて体やお肌のコンディションも変化します。
基礎体温グラフでわかる低温期・高温期から更に月経期→卵胞期→排卵期→黄体期の4つの周期にわけられます。この周期で体とお肌の調子も変化します。
月経期
生理日から一週間程度です。基礎体温では低温期になります。
月経期はエストロゲン・プロゲステロン共に分泌量が下がるため、お肌はくすみやすく敏感になり、乾燥が気になったりします。
また、ホルモンバランスの変化によって気分が落ち込みやすく、腹痛腰痛など不快な生理症状のため憂鬱になる方も多くなります。
お肌のバリア機能が低下することで外からの刺激を受けやすい時期ですので、刺激を最低限に抑え、お肌をニュートラルな状態にしましょう。
卵胞期
月経が終わり、排卵に向けて卵巣内で卵胞が育つ時期です。基礎体温では低温期になります。
卵胞期から排卵までの間に妊娠の準備をするホルモンの「エストロゲン」が大量分泌されます。
この時、お肌の調子を整えて肌荒れを防ぐ効果があるエストロゲンによりお肌の調子もあがり、心も体も活発化となり絶好調な時期です。
生理周期の中で、最もお肌の調子が良いと感じられる時ですので、気になる化粧品を試したり、ムダ毛の処理や毛穴ケアを行ってもお肌が安定しているためトラブルも少なく最適な時期です。
排卵期
生理開始から約14日経つと、卵巣内で育った成熟した卵胞が卵子から排出されます。排卵すると体温は上昇します。基礎体温では高温期になります。
排卵を終えると黄体期に向かうため、エストロゲンが減り、プロゲステロンが増え始めます。ホルモンバランスが急激に変化しやすい時期になります。
肌表面の皮脂分泌が増えたと感じ始めるなど、お肌の状態が不安定になりがちです。
黄体期
いわゆる生理前です。基礎体温では高温期になります。
黄体期は妊娠に備え、水分や栄養分を溜めこもうとするため、むくみを感じやすい時期であり、妊娠を助けるホルモンの「プロゲステロン」の分泌が増えます。
分泌が増えたプロゲステロンの作用により、皮脂の分泌が増えるので、テカリ・ニキビ・肌荒れが起きやすくほてりを感じたりします。
血行が悪くなり、くすみやくまが目立ちやすくなることもあります。
黄体期後半になるとエストロゲン・プロゲステロンの両方の分泌が急激に低下することで、むくみ・頭痛・腹痛・イライラ・眠気・集中力の低下…などの月経前症候群(PMS)が引き起こされる場合もあります。
まとめ
体温とお肌の関係をご紹介しました。平熱を上げることは、体的にもお肌的にも良いこと尽くめです。温活生活で健康と美を手に入れましょう。
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