トップ > コラム > キメが乱れる原因

コラム

スキンケア

キメが乱れる原因

キメが整っているとなめらかでツヤがあるように見え、化粧ノリも良くなります。美肌を目指す上でキメが乱れることは避けたいことです。今回はキメが乱れる原因についてお伝えいたします。

キメとは?

ハリ・ツヤ・透明感いわゆる美肌といわれるお肌はキメが整っています。キメが整っていると化粧ノリも良くなります。一方、キメが乱れると、お肌はざらつきくすんで見えてしまいます。

そもそもお肌のキメとは何なのか?キメとはお肌の表面に刻み込まれた凸凹のことです。お肌のキメは漢字で「肌理」と書きます。「理」には物の表面の細かさ・すじ・模様などといった意味があり「お肌のキメ」を表すのに「肌理」が当てられたと言われています。お肌の表面を拡大して見ると、細かい網目のようなでこぼこがたくさんあることがわかります。肌表面のでこぼこは「皮溝」という細かい溝と、皮溝に囲まれた「皮丘」という隆起した部分で成り立っています。この皮溝と皮丘によってできる凸凹が皮紋と呼ばれます。この皮紋がキメとなります。

キメが整うとは

健康的なお肌のキメは三角形になっています。

・三角形のキメが均一に規則正しく並んでいる

・皮溝が浅くて細い

・皮丘は小さくて弾力がある

状態のお肌がいわゆる「キメが整っている」といわれるお肌です。キメが細かく整ったお肌は、触れるとふわふわと柔らかく、化粧ノリも良いのが特徴です。肌表面はなめらかで毛穴が目立たず、美しいツヤを感じられます。しわなども目立ちにくいため、年齢に見合った健やかな美しさを保つには、お肌のキメを整えることが大切になります。

キメが乱れるとは

キメが乱れているお肌は、皮溝と皮丘の網目が不規則で形もバラバラになっています。また、皮溝は深く広がり、皮丘にはあまり弾力性がありません。そのため、網目がはっきりしない状態です。キメが乱れると、お肌の弾力性が減ることで毛穴やしわが目立ち、くすみやべたつき、かさつきなどが起きやすくなってしまいます。お肌のハリやうるおいも感じられず、触れるとザラザラとした感じがします。こうなると化粧ノリも悪くなってしまい、見た目の印象も悪くなってしまいます。

キメが乱れる原因

美肌には欠かせないキメですが、キメが乱れる原因とはどこにあるのでしょう?キメが乱れる原因として代表的な3つをご紹介いたします。

ターンオーバーの乱れ

お肌は、ターンオーバーと呼ばれる新陳代謝を繰り返しています。表皮の一番奥にある基底層から新しい皮膚細胞が作られ、それが上へ上へと押し上げられて、お肌の表面に出てきます。やがて、それが垢や古い角質として剥がれ落ちて、新しい細胞と入れ替わります。この繰り返しがお肌のターンオーバーです。このターンオーバーによってお肌のキメが保たれたり、バリア機能が正しく機能します。何らかの原因でこのターンオーバーのサイクルが崩れると、本来排出されるべき古い角質が排出されずに肌表面に残り、やがて蓄積され、キメが乱れる原因になります。ターンオーバーが乱れるのは睡眠不足・運動不足・栄養不足の3つの原因が主に挙げられます。

加齢

人間に欠かせない要素の中にタンパク質があります。そのタンパク質の中でもお肌にとって影響が大きいものにコラーゲンとエラスチンがあります。エラスチンは、コラーゲン、ヒアルロン酸とともに真皮にある線維芽細胞によって生成されます。線維芽細胞は新しい組織をつくり、古くなった組織を分解して新陳代謝を促しています。

よって、お肌の弾力はコラーゲンやエラスチンによって保たれています。エラスチンの量は20代前半がピークであり、この年代の方のお肌にはハリがありキメも細かいのですが、悲しいことにコラーゲンやエラスチンは年齢を重ねるにつれて減少してきます。減少だけでなく変性(もとの質と異なること)もします。若い時のコラーゲンやエラスチンは柔らかく柔軟性がありますが、年齢を重ねると変性により硬くなってしまいます。加齢によるコラーゲン・エラスチンの減少・変性によって肌表面のハリが失われ、キメが乱れやすくなります。

摩擦などの刺激

お肌は外的刺激にとても弱いです。摩擦や圧力、紫外線などの刺激を受け続けるとキメが粗くなってしまいます。例えば

・洗顔の時にゴシゴシこする

・過剰な力で顔のマッサージを行う

・クレンジングの時に強くこする

・保湿する時に強くこする

など、摩擦でお肌を傷めることがあります。間違ったスキンケアで強くこすったりすると皮丘が壊れてしまい、キメが乱れてしまう原因になってしまいます。また古くなった角質を剥がすピーリングやスクラブ洗顔でのお手入れは正しく行えば問題ないのですが、肌質に合わないとき、やり過ぎたときには肌トラブルを引き起こします。

角質ケアの際に加減を間違うと必要な角質まで落としてしまい、まだ成熟していない角質細胞が角質層に出てきてしまうため、お肌のバリア機能が十分維持できずにお肌は乾燥してしまいます。その結果、皮丘と皮溝の境目が不明瞭になり、キメが乱れてしまいます。

キメを整えるには

お肌のキメが乱れる原因は、ターンオーバー・加齢・摩擦などの刺激の3つを挙げましたが、そのほかにも紫外線や乾燥、ストレスなどさまざまな原因があります。その原因をふまえて、キメを整える対策を紹介します。

ターンオーバーを整える

ターンオーバーが乱れる原因は、睡眠不足・運動不足・栄養不足の3つが主に挙げられます。睡眠中に分泌される成長ホルモンは、ターンオーバーを促してくれます。成長ホルモンは質の高い睡眠を取ることでより分泌されるため、質の良い睡眠をとることが大切になります。

心地よい寝具や睡眠環境を整えリラックスして入眠し、寝る前は部屋の電気を落として人工的な光を避けましょう。運動不足は血流が滞り、やがてターンオーバーの乱れに繋がります。1日10分程度の軽い運動をすることで簡単に血流を良くすることができますので、まずは軽いウォーキング程度から身体を動かす習慣をつけましょう。適度な運動をすればストレス発散にもなって、細胞が活発化します。

また、栄養不足もターンオーバーが乱れる原因になります。ターンオーバーの周期を整えやすい食材をメニューに取り入れると、粘膜や皮膚を健康に保つことができ、美しいお肌を作るのに良い効果を得られますので栄養バランスの良い食事を心がけましょう。タンパク質やカリウムなどお肌に必要な栄養素はたくさんありますが、特にビタミンを摂ることを意識しましょう。

ビタミンは人が健康に生きるために欠かせない栄養素ですが、ほとんどのビタミンは体内で作られません。そのため、ビタミンは食事から摂取する必要があるのです。質の良い睡眠・適度な運動・栄養バランスの良い食事を心がけて、規則正しい生活を送ることがターンオーバーを整えることに繋がります。

正しいスキンケア

お肌をこするスキンケアは絶対にやめましょう。

洗顔をする注意点

・十分に泡立て優しく洗う

・タオルドライを優しく行う

・清潔なタオルを使用する

タオルを選ぶ際は、お肌に負担の少ない柔らかいコットン素材のものを選ぶことをおすすめします。化粧水などを塗る際も、お肌に負担がかからないようにこすったり叩いたりするのは絶対にやめましょう。手のひらでじんわり押し込むように、やさしくお手入れしてください。

また、お肌のキメを整えるのには乾燥対策も大切です。お肌が乾燥すると古い角質層がたまり、お肌のキメが乱れやすくなるため、保湿はお肌の健康維持に必要不可欠です。化粧水をたっぷりつける・乳液やクリームで蓋をするなどの基本的なスキンケアは絶対に怠らないでください。また、こまめな水分補給をし体の中からもアプローチしましょう。紫外線を浴びることも乾燥につながってしまいます。日焼け止めを塗ったり、日傘やアームカバーなどのアイテムで紫外線対策をしましょう。

まとめ

キメが整っていると、なめらかでツヤがあるように見え、化粧ノリもよくなります。お肌のキメを整えるには紫外線などの外的刺激をできるだけ避け、しっかりと保湿を行い、規則正しい生活を送ることが大切です。まずはできる範囲でいいので、ていねいな暮らしを心掛けましょう。美肌になるために健やかなお肌を保つ工夫をしてみましょう。

あなたの悩みを解決する商品を取り揃えております。ぜひ、ご覧ください。
>> オンラインショップはこちら