空気が乾燥している冬は、お肌も乾燥しがちな季節です。お肌が乾燥すると、カサカサ肌やかゆみなどの肌トラブルにつながります。また、冷えからくる肌トラブルにも要注意です。
今回は、冬に起こる肌荒れについてお伝えしていきたいと思います。
目次
乾燥によるダメージ
気温が低下し空気が乾燥する秋から冬にかけては、汗や皮脂の量が減るため皮膚が乾燥します。
また、空気の乾燥はお肌から水分が蒸発しやすくなり乾燥肌に繋がります。加えて暖房を使うことも多くなり、この暖房も乾燥肌の原因になってしまうでしょう。
乾燥肌とは、お肌の水分・皮脂が不足して潤いがなくなっている状態のことをいい、肌ツヤが失われたり、化粧のノリが悪くなったり、入浴後や洗顔後にお肌がつっぱった感じがします。
お肌の乾燥が進むと、粉ふき・赤み・かゆみなどの症状が起こり、さらに悪化すると湿疹にもつながります。
皮膚は大きく分けて、外側から表皮・真皮・皮下組織で構成されています。表皮はさらに4層に分かれており、もっとも外側が「角質層」です。
乾燥と密接な関係にあるのが、表皮の一番外側にあるこの角質層で、角質細胞と細胞の間を埋めている細胞間脂質から成り立っています。
角質細胞はアミノ酸・塩類などの天然保湿因子で満たされ、細胞間脂質はコレステロールやセラミドなどで満たされています。
その角質層には「バリア機能」という役目があり、角質細胞が重なっていて、外部刺激や異物(アレルギーの原因物質や細菌・ウイルス)の侵入を防いだり、体内の水分が皮膚から失われるのを防いだりしています。
バリア機能は私たちの皮膚の健康を守るための大切な働きです。
しかし、何らかの理由で潤いを保つ物質が減ってしまうと、水分が蒸発し皮膚が乾燥した状態になります。乾燥した状態になってしまうと、角質層がはがれてすき間ができ、バリア機能が低下して、外からの刺激を受けやすくなります。
バリア機能の低下により、皮膚に入ってこないはずのアレルギーの原因物質・細菌・ウイルスが侵入しやすくなり、湿疹やアトピー性皮膚炎が発症・悪化しやすく、とびひや水いぼなどの皮膚の病気も起こりやすくなります。
さらに、かゆみの知覚神経が皮膚の浅い所の表皮内まで伸びてきて、普段よりかゆみを感じやすくなります。外からの刺激に敏感になることで衣服がこすれるだけでもかゆみを感じるようになり、かゆみで皮膚をかくと物理的刺激でさらに皮膚バリア機能が低下してしまい、悪循環となってしまうのです。
冷えによるダメージ
秋から冬になるにつれて寒くなってくると体が冷えます。体が冷えると全身の血流が悪くなり、血行が悪くなるとターンオーバーが乱れやすくなります。
お肌がターンオーバーで生まれ変わるのは約1ヶ月(28日)のサイクルと言われていますが、何らかの原因でターンオーバーが乱れると、本来排出されるはずの角質がお肌に残り、蓄積してしまいます。
不要な角質が何層にも蓄積すると「角質肥厚」という状態になり、お肌がごわついたりくすんで見えたりするだけでなく乾燥の原因にもなってしまいます。
ターンオーバーの周期が乱れて長くなるほど、古い角質は剥がれにくくなり厚くなるので早めの対策が必要となります。
また、血行不良により流れが滞った血液が毛細血管を広げて皮膚から透けるようになるため、「赤ら顔」になったり「くま」が目立ったりしてしまう原因にもなります。
さらに冷えは「しもやけ」の原因にもなります。血行が悪くなることでうっ血(血液が滞留すること)した状態が続き発症します。特に足の指は体の末端部分なので、冷えると血行が悪くなり、うっ血した状態になりやすい部位です。
また、きつい靴を履くと血液の流れを妨げる原因となるので、しもやけが発症しやすくなります。
冬の肌荒れへの対策
対策① スキンケアは保湿をしっかり行う
冬の肌荒れを予防するには、何より乾燥を防ぎ、保湿を行うことが最も重要です。皮膚がカサカサしていなくても、空気の乾燥が気になったら保湿ケアを始めましょう。
一年中同じ保湿アイテムを使っているのはおすすめできません。冬はいつもより保湿効果の高いスキンケアを取り入れましょう。また、保湿アイテムを変えるだけではなく、保湿の仕方についても少し工夫をしてみてください。
・化粧水の後に美容液を塗る
・化粧水と乳液の後にクリームをつけて水分をできるだけ蒸発させないようにする
など、より保湿にこだわったお手入れをすることが乾燥肌の改善や予防には有効になります。
対策② 部屋の温度・湿度にも気を付ける
お肌は湿度が40%を下回ると乾燥し始めると言われています。お肌の水分が蒸発しないようにするために、部屋の中は40〜60%の湿度を保つように努める必要があります。
しかし、部屋の湿度が高過ぎるのもNGです。湿度が高過ぎると、屋外との湿度の差で余計に乾燥したり、お肌が蒸れて肌トラブルの原因になってしまうので気をつけましょう。
また、室温が低すぎると血行が悪くなり、高すぎると皮脂が過剰に分泌されてしまいますので20〜25℃くらいを目安に調節しましょう。
対策③ 生活習慣を整える
生活習慣を整えるためには、まず、質の良い睡眠をとることが大切です。
睡眠中に分泌される成長ホルモンは、ターンオーバーを促してくれます。成長ホルモンは質の高い睡眠を取ることでより分泌されるため、質の良い睡眠をとって、成長ホルモンの分泌を促しましょう。
また、栄養バランスの良い食事を心がけましょう。タンパク質やカリウムなどお肌に必要な栄養素はたくさんありますが、特にビタミンを摂ることを意識しましょう。
ビタミンは人がすこやかに生きるために欠かせない栄養素ですが、ほとんどのビタミンも体内で作られないため、食事から摂取する必要があります。
また、秋にお肌の乾燥を感じ始めたら、体内の水分補給も欠かさないように心がけましょう。お肌が乾燥すると、それに伴い体内の水分量も減少するので、こまめに水分補給を意識しましょう。
入浴も生活習慣を整えるためには大切な時間です。
湯船に10分程度つかると、体温が1度くらい上がります。しかし、お湯の温度は熱すぎは厳禁です。温度は熱くしすぎずに38°C〜40℃程度にし、お風呂にゆっくり入ることで体温も必然的に上がり、さらにリラックス効果が得られます。
自律神経も整うので、体温調整機能も働きます。お肌のことを考えると入浴時間は15〜20分程度がおすすめです。あまり長時間つかると乾燥しやすくなるため、お肌のうるおいを保つためにも適度な時間の入浴が重要です。
質の良い睡眠・適度な運動・栄養バランスの良い食事を心がけ、規則正しい生活を送り、冬の肌トラブルに備えましょう。
寒くなってきたら、手袋や厚手の靴下など身体を温めるグッズを使って手足を保温し、冷えから体を守りましょう。
まとめ
冬は一年の中でも最も肌荒れが起きやすい季節と言われています。少しでも肌トラブルを回避できるように、できることから対策を行って美肌を目指しましょう!
あなたの悩みを解決する商品を取り揃えております。ぜひ、ご覧ください。
>> オンラインショップはこちら