トップ > コラム > 「皮脂が多い=悪い」は間違い!毛穴・ニキビ・インナードライを防ぐ皮脂の正しい知識

コラム

肌の豆知識

「皮脂が多い=悪い」は間違い!毛穴・ニキビ・インナードライを防ぐ皮脂の正しい知識

「皮脂が多くてテカる」「毛穴が開く」「ニキビが増える」など、皮脂に関する悩みは、年代を問わず多くの女性が抱える代表的な肌トラブルです。

しかし、皮脂は“悪者”ではありません。

皮脂が不足しても、お肌のバランスは乱れてしまうということをご存じでしょうか?

皮脂は、お肌にとって非常に重要な役割を果たしており、「皮脂=多いほど悪い、少ないほど良い」という単純なものではないのです。

そこで今回は、あらゆる観点から「皮脂とお肌の関係」についてお伝えします。

実はすごい皮脂の働き|美肌を守る3つの役割

皮脂とは、皮膚にある「皮脂腺」から分泌される脂質のことです。 つまり、皮脂は皮脂腺で作られる複合脂質の混合物で、主な構成成分はトリグリセリド(中性脂肪)・ワックスエステル・スクワレン・遊離脂肪酸・コレステロールなどです。

皮脂腺は毛包(毛穴)周囲に集中しており、分泌は**sebocyte(皮脂細胞)**が成熟して放出されることで起こります。皮脂の分泌は主にアンドロゲン(男性ホルモン)によって刺激され、エストロゲン(女性ホルモン)はこれを抑制する傾向があります。

皮脂は常に一定量ではなく、日内リズム(朝と夕方で差が出る)・月経周期・季節・年齢などによって変動することが分かっています。

皮脂の重要な役割

皮脂は、美肌を守るために欠かせない、以下の働きを担っています。

① 水分保持・乾燥防止

皮脂膜は肌表面に薄い膜をつくり、水分が蒸発するのを防ぎ、お肌の潤いを守ります。
乾燥肌の人の多くは皮脂量が少なく、バリア機能が低下しているため、外部刺激に弱くなります。

② 外的刺激からお肌を守る

皮脂はお肌にとって“天然のプロテクター”で、紫外線・ほこり・摩擦などの外部刺激からお肌を守ります。

この働きを「お肌のバリア機能」と呼び、特にスクワレンには紫外線吸収作用があり、お肌を酸化から守る働きもあります。

③ お肌のpHバランスを整える

皮脂膜は弱酸性で、お肌を細菌から守る「抗菌バリア」として機能しています。
皮脂が不足したり過剰になったりすると、このバランスが崩れ、ニキビや炎症の原因となります。

皮脂分泌はなぜ起こる?ホルモンと遺伝が左右する皮脂バランス

皮脂の量は、洗い方やスキンケアで決まっているわけではありません。私たちの意思とは関係なく、ホルモンバランスや遺伝的要因によって大きく左右されています。

・急にテカりやすくなった

・生理前になるとニキビが増える

・年齢とともに乾燥と皮脂の両方が気になる

こうした変化の背景には、体内で起こっているホルモンの働きが深く関わっています。

ここでは、皮脂分泌に影響を与える男性ホルモンと女性ホルモンの役割について、お伝えします。

① 男性ホルモン(アンドロゲン)

皮脂分泌を最も強く刺激するのが、男性ホルモンの「アンドロゲン」です。

このアンドロゲンは女性にも存在しており、思春期・生理前・ストレス時にはこのアンドロゲンが増えることで、皮脂分泌が活発になります。

② 女性ホルモン(エストロゲン)

エストロゲンには皮脂をコントロールする作用があり、お肌の水分保持にも関わります。

そのため、エストロゲンが減ると、お肌が乾燥しやすい・小ジワが目立つ・皮脂の質が変化するなどの変化が起こります。

皮脂は多くても少なくてもNG|皮脂バランスが崩れると起こる肌トラブル

皮脂はお肌を守るために欠かせない存在ですが、多すぎても、少なすぎても肌トラブルの原因になります。

「テカるから皮脂を取りたい」

「ニキビが気になるからさっぱりケアをしたい」


そうしたケアが、実は皮脂バランスをさらに崩してしまっているケースも少なくありません。

皮脂が過剰になると、毛穴の詰まり・ニキビ・メイク崩れなどが起こりやすくなり、
一方で皮脂が不足すると、乾燥・小ジワ・インナードライといった悩みにつながります。

ここでは、皮脂が「多い場合」「少ない場合」それぞれに起こる代表的な肌トラブルについて詳しく見ていきましょう。

【皮脂量が多いと起こるトラブル】

① テカリ・べたつき

特にTゾーン(額・鼻)が光りやすいのは、皮脂腺が他の部位に比べて多いためです。

② 毛穴の開き・黒ずみ

過剰な皮脂が毛穴に詰まり、酸化して黒ずみ(角栓)として目立ちます。

③ ニキビ

皮脂はアクネ菌のエサになるため、増殖しやすくなり、炎症を起こすとニキビになります。

④ メイク崩れ

ファンデーションが浮く・ヨレるなど、化粧もちが悪くなります。

【皮脂が少ないと起こるトラブル】

① バリア機能の低下

皮脂がないと外的刺激に弱くなり、すぐに肌トラブルが起きやすくなります。

② 小ジワ・くすみ

乾燥が進むとお肌のキメが乱れ、透明感が失われます。

③ インナードライ

表面は皮脂でテカるのに、中は乾燥している肌タイプです。「保湿不足」が根本原因で、皮脂を取りすぎるほど悪化してしまいます。

年齢と季節で変わる皮脂量|一生同じではないお肌の油分バランス

皮脂の量は、生まれてからずっと同じではありません。年齢を重ねるにつれてホルモンバランスが変化し、さらに季節や環境の影響を受けながら、皮脂量は少しずつ変わっていきます。

「若い頃はテカりが気になっていたのに、最近は乾燥も気になる」

「夏は皮脂が多いのに、冬になると急に肌荒れする」

こうした変化は、肌質が変わったのではなく、皮脂の分泌量が年齢や季節によって変動しているサインです。

ここでは、年齢と季節ごとに変わる皮脂の特徴と、それぞれの時期に起こりやすい肌悩みについて詳しく見ていきましょう。

【年齢による変化】

● 10代後半〜20代前半:ピーク

特に男性ホルモンの影響で、皮脂量は最も多くなります。

● 20代後半〜30代:変化の時期

生活習慣やストレスで乱れることも多い時期です。毛穴の開きやニキビが長引くようになる人もいるでしょう。

● 40代以降:減少傾向

エストロゲンの分泌低下により皮脂量も減少します。乾燥・粉吹き・小ジワなどの悩みが増えます。

【季節による変化】

■ 春〜夏:皮脂増加

気温上昇・湿度アップ・紫外線による酸化ダメージ、これらによって皮脂の分泌が促進され、皮脂が増えます。

■ 秋〜冬:皮脂減少

乾燥しやすく、バリア機能が落ち込みやすい季節です。インナードライや肌荒れが増加します。

睡眠・食事・ストレスが皮脂に与える影響と見直したい習慣

皮脂の量は、ホルモンや年齢だけで決まるものではありません。 実は、睡眠・食事・ストレスといった日々の生活習慣が、皮脂分泌に大きな影響を与えています。

・忙しくて寝不足が続いている

・食生活が乱れがち

・気づかないうちにストレスをためている

こうした状態が続くと、体内のホルモンバランスが乱れ、皮脂が必要以上に分泌されたり、逆に不足したりすることがあります。

ここでは、皮脂分泌に影響を与える代表的な生活習慣と、今日から見直したいポイントについて詳しく解説していきます。

睡眠不足

睡眠が不足すると、ストレスホルモンであるコルチゾールが増加し皮脂腺を刺激し、皮脂を過剰に分泌させます。質の良い睡眠をとることで、お肌のターンオーバーやホルモンバランスが整い、皮脂分泌が適正化されます。

特に成長ホルモンは睡眠中に分泌され、お肌の修復や水分保持を促すため、皮脂を必要以上に分泌しなくてもよい状態を保てます。

栄養バランス

食事は皮脂分泌と非常に関わりが深く、 摂る食材によって皮脂が増えたり減ったりします。

【皮脂を増やす食べ物】

・揚げ物・スナックなどの油分の多い食品

・甘いお菓子・砂糖の多いスイーツ

・ジャンクフード

・乳製品(チーズや生クリーム)

これらは体内のインスリン値を急上昇させ、ホルモンバランスや皮脂腺に影響を与え、 皮脂の過剰分泌を促します。

【皮脂を整える食材】

・ビタミンB2(レバー・卵・乳製品・納豆など)

・ビタミンB6(マグロ・カツオ・バナナ・にんにくなど)

・オメガ3脂肪酸(青魚・くるみ・亜麻仁油など)

・食物繊維(野菜・海藻・豆類など)

これらの栄養素は皮脂分泌を調整し、お肌の油分と水分のバランスを整える働きがあります。

ストレス

ストレスを感じると交感神経が優位になり、コルチゾールが増えるため、 皮脂分泌が活発になります。

ストレスを感じさせないような生活を送ったり、ストレスを感じたとしても気分転換などでストレスに対応できるようなストレス管理を身につける。

運動習慣

運動不足は血行の低下を招き、ターンオーバーが乱れることで乾燥や皮脂の酸化を引き起こします。

適度な運動は、 血行促進とホルモンバランスの安定 に役立ちます。

喫煙・過度の飲酒

タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させ、お肌の新陳代謝を下げます。その結果、 乾燥が進み、自己防衛のために皮脂を増やします。

また、飲酒はお肌の水分を奪い、乾燥から皮脂過多を招く原因になります。

過度な喫煙・飲酒はストレスを感じない程度に控えましょう。

間違ったスキンケア

間違ったスキンケアは洗いすぎや保湿不足が皮脂の「出すぎ・不足」につながるため注意が必要です。

優しい洗顔を心がけ、保湿を怠らない正しいスキンケアを心がけましょう。

まとめ

皮脂は、ただ取り除けばよいものではなく、お肌を守るために必要不可欠な存在です。
しかし、ホルモンバランス・年齢・季節・日々の生活習慣によって、その量や質は簡単に崩れてしまいます。

テカリ・毛穴・ニキビが気になるからといって洗いすぎたり、 さっぱりしたケアばかりを続けてしまうと、かえって皮脂トラブルを悪化させてしまうこともあります。

大切なのは、皮脂を「抑える」ことではなく、必要なうるおいを守りながら、皮脂バランスを整えることで、そのためには、睡眠や食事などの生活習慣を見直すと同時に、お肌に負担をかけないスキンケア選びが欠かせません。

・洗浄力が強すぎない

・うるおいを守る

・年齢や肌状態の変化にも寄り添えるアイテムを選ぶ

少し意識をすることで皮脂は味方となり、毛穴レスで透明感のあるお肌へと近づいていきます。

今のお肌に本当に必要なケアを取り入れ、皮脂と上手に付き合いながら、健やかな美肌を育てていきましょう。

あなたの悩みを解決する商品を取り揃えております。ぜひ、ご覧ください。
>> オンラインショップはこちら